エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.275
2013.11.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ここからは実際のプレイシーンを想定し、ゲームベンチを使用した計測へとシフトする。まずは人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の2期目タイトル“新生エオルゼア”のベンチマークテストだ。品質設定のプリセットは“最高品質”にセット、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンに切り替えて計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
低解像度では4%前後とまずまずだが、フルHD環境では6%にまでスコア差が広がっている。昨今はフルHD解像度でのプレイが半ば前提になっていることもあり、動作クロックの高いカスタムモデルから受ける恩恵は小さくないはずだ。このスコア差に満足できない場合でも、「R9 280X Twin Frozr 4S OC」は高耐久基板をもつプレミアムモデル。ユーザー自身の手でさらにオーバークロックを試してみてもいいだろう。
次はDirectX 11対応のゲームベンチ「ロストプラネット2ベンチマーク」をチョイス。品質設定は「アンチエイリアス」を“MSAA8X”、それ以外を“HIGH”にセットし、最大限の負荷がかかるようにセットしつつ計測を行った。なお、解像度設定はこれまで同様1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択している。
ロストプラネット2ベンチマーク |
今回はCPUの影響もあってか、これまでより小幅なスコア変動にとどまった。ただし低解像度時に3%ほどの差だったものが、フルHD設定時に5%以上まで拡大。より高負荷な環境でオーバークロックが威力を発揮する傾向は変わらないようだ。また、快適さの指数となる60FPSにラインを引いた時は、出荷時クロックは安全圏といえる60FPS半ばまでスコアを伸ばしている点は注目に値するだろう。
ゲームベンチの最後を飾るのは、カプコンのホラーアクション「バイオハザード6」のPC版ベンチマークテストだ。グラフィックスカードの性能をしっかり使い切ってくれるテストだけに、リファレンスとのスコア差は気になるところ。なお、品質設定は最高品質(初期設定ママ)に設定し、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットにセットして計測を行った。
バイオハザード6ベンチマーク |
こちらも高負荷環境においてスコア差が拡大する傾向は変わらず。低解像度設定では5%未満とまずまずのスコアアップながら、フルHD環境ではその差が7%以上に広がっている。なお、「R9 280X Twin Frozr 4S OC」のチューニングはコアクロックのみだが、メモリ周りのチューニングも組み合わせれば、メモリの負荷も上昇する高解像度ではより威力を発揮してくれるだろう。