エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.279
2013.11.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア キャラクター編”で、ベンチマークテストを締めくくろう。品質設定のプリセットは“最高品質”にセット、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
いずれの解像度でも“非常に快適”な動作が保証される“7,000”を軽々クリア。チューニングの効果も低解像度で約3%、フルHD環境では5%としっかりと現れている。最近の液晶ディスプレイは、フルHD解像度が標準であることを考慮すれば、動作クロックの高いカスタムモデルを購入するメリットは小さくない。ちなみにCrossFire Xのパフォーマンスが低下しているのは、「ファイナルファンタジーXIV」が非対応のため。NVIDIA SLIには、対応していることから、早急にCrossFire Xへの対応も進めてもらいたい。
最後にベンチマーク実行中における消費電力について確認しておこう。測定は最も消費電力の大きい「3DMark」実行時における最高値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最小値をアイドル時に設定し、ワットチェッカーによる計測を行った。
消費電力(W) |
チューニングによる違いは、高負荷時でも8.8Wと軽微で、システムへの影響を気にする必要はないだろう。ただし、Radeon HD 7950との比較では84WとTDP以上の差がついており、換装する際には、電源容量に留意する必要がある。また異種CrossFire Xでは、高負荷時こそ500Wオーバーと大幅に消費電力が増加するが、アイドル時はほとんど消費電力に変化がなく、AMD Zero Core Powerの優秀さが光る結果。実際のテストでもアイドル時にはセカンダリファンは完全に停止しており、電源供給がカットされるのが確認できる。
推奨環境で3GB以上のビデオメモリを要求するキラータイトル「バトルフィールド4」の登場により、俄然注目を浴びる存在となったRadeon R9 280X。その中でも「Ultra Durable(TM) VGA」準拠による高品質設計と、オリジナルクーラー「WINDFORCE 3X」の性能を生かし、高クロックチューンに仕上げられた「GV-R928XOC-3GD」は抜きん出た存在だ。唯一、標準設定におけるファンノイズは少々気になるが、「OC GURU II」を使えば解決可能、大きな障害にはならないだろう。
重量級ゲームをラクラクこなす「GV-R928XOC-3GD」。異種CrossFire Xにも対応し、買い増し用途にも最適だ |
先代のハイエンドRadeon HD 7950からのパフォーマンス向上も素晴らしく、異種CrossFireXの構築も可能となれば、買い換えだけでなく買い増し用途としても魅力は十分。“安定性”と“パフォーマンス”を高いレベルで両立させた「GV-R928XOC-3GD」は、重量級ゲームを戦う上で頼もしい相棒となってくれるはずだ。