エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.281
2013.11.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Z87M GAMING」は、ゲーミングシーンの盛り上がりに欠かせないサウンド機能もきわめて充実している。オーディオチップはSN比115dBのRealtek「ALC1150」を実装、コンデンサには「High quality audio capacitors」と称する高品質なオーディオ用モデルが採用されている。また、600Ωのハイインピーダンスに対応するヘッドホン専用オペアンプも標準装備。オンボードらしからぬ、ワンランク上のゲームサウンドが楽しめる。
オーディオチップは、SN比115dBのRealtek「ALC1150」を搭載。普段はEMCノイズシールドでカバーされている | |
オペアンプを挟むように高品位なオーディオ用コンデンサを実装。なお、起動中は基板上のデジ・アナ分離ラインが赤くライトアップされる |
ハイパフォーマンスを生むオーバークロック耐性もゲーミングマザーの特徴ながら、細かい設定の詰めは万人向けとは言いがたい。そこで活用したいのが、「Z87M GAMING」に搭載されている最新世代のお手軽OC機能「OC Genie 4」だ。ワンプッシュでマザー側に設定されたクロックへ簡単にオーバークロックしてくれるというもので、クロックレベルは基板上のDIPスイッチを使用して2段階で設定できる。
「Z87M GAMING」は従来モデルから画面出力が強化され、DisplayPort×1とHDMI×2の3系統を装備。オンボードでの3画面同時出力もサポートする。また、それ以外のポート構成も文句のつけようがなく、USB3.0×6、eSATA×2、ギガビットLAN×1、オーディオ端子×6、S/PDIF×1という充実ぶり。さらに左端には高ポーリングレートのマウス・キーボードに対応する「ゲーミングデバイスポート」(PS/2×1、USB×2)を備えている。
なお、その横には「CMOSクリアボタン」を搭載。ケースを開けることなくCMOSクリアができるという便利なスイッチで、不用意に押してしまうことのないよう他のコネクタより凹んだ位置に配置されている。
フルサイズのATXモデル匹敵の充実したI/Oパネル。左端の「ゲーミングデバイスポート」はメッキ厚を3倍にして耐久性と応答性を向上させているほか、オーディオ端子にも金メッキ処理が施されている |