エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.281
2013.11.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
まず第1弾は、10月末より個人ユーザー版の公開が開始された総合ベンチマークの新定番「PCMark 8」による計測から。一般的なPC利用にあたるWorkloadから軽めの3Dゲームに至るまでを想定したテストにより、動作クロックごとのパフォーマンス差を確認してみよう。なお、テストにはBasic Editionの「Run Accelerated」を選択している。
PCMark 8 |
ほぼ手間いらずのオーバークロックながら、テスト結果は動作クロックに応じて綺麗な階段状のスコア描いている。定格クロックに対し「OC Genie Mode」は約5%、「Gaming Mode」においてはスコア差が9%以上にまで拡大。無理のない範囲でのオーバークロックのためクロック差は決して大きくはないものの、効果は十分に現れている。
続いてはオブジェクトのレンダリングでCPUコアの性能を評価する、CINEBENCHの最新版テスト「CINEBENCH R15」を動作させてみる。テストにあたっては、シングルコアとマルチコアの2パターンで計測を行った。
CINEBENCH R15(cb) |
Turbo Boost機能のおかげで差がつきにくいシングルコアテストでは、スコア差は最大で約9%ほどと伸び悩んだ。ただしマルチコアテストでは最大で14%までスコアアップを果たし、パフォーマンスアップの体感も期待できる結果になっている。クロック上昇の程度からそれほど負担も大きくなさそうな印象のため、性能の底上げを狙っての常用も十分アリだろう。
次は3Dベンチマークソフトの大定番「3DMark」を使用し、グラフィックス性能をテストする。ハイエンドグラフィックスカードを搭載しているため、プリセット設定は「Fire Strike」の“Extreme” を選択した。
Fire Strike“Extreme” |
グラフィックスカードの比重が大きい総合スコアと「Graphics Score」については、ほとんど影響なし。一方でCPU性能が意味をもつ「Physics Score」では、「Gaming Mode」時で9%以上の差をつけ、順調にスコアを伸ばしている。