OLED（有機EL）ディスプレイ「A-Command」を使いこなす

「M8」のシンボルといえるのが、フロントパネル中央に備えるOLED（有機EL）ディスプレイ表示の多目的コントローラー「A-Command」だ。レッドに発光するLEDは、ゲーミングベアボーンの演出として重要な役割を果たし、機能面ではダイヤル式コントローラーの操作により、表示の切り替えと各種設定ができる。さらに加速度センサーを搭載することで、縦置き・横置きを自動的に判別。シームレスに表示が切り替わるのも特徴だ。

縦置き時（画像左）と横置き時（画像右）の「A-Command」。加速度センサー内蔵で縦横表示が瞬時に切り替わる

この「A-Command」は「BMWに搭載されるナビゲーション機能やラジオ機能、オーディオ機能、車両情報表示などを一括してコントロールできるiDrive ナビゲーション・システムからヒントを得たもの」（ASRock担当者）だという。人間工学に基づいた最適な操作環境を実現した定評のあるシステムを、ゲーミングPCのコンソールとして採用したワケだ。

「A-Command」で用意される項目は全部で6つ。左右にダイヤルを回し、プッシュするだけで各種設定を表示/変更することができる直観的なインターフェイスだ	「Main（メイン）」。ロゴが10秒間表示された後、日付と時刻が表示される。なお、5分間アイドル状態のままにするとディスプレイはオフになる
「Volume（音量）」。ノブを左右に回転して音量レベルを増減する	「Mode（モード）」。Eco（エコ）/Standard（標準）/Speed（高速）の3段階から電源管理モードを切り替えることができる
「Info（情報）」。CPU周波数/CPU使用率/LAN使用率のほかAPMデータが表示される。なお、APM（Actions per minute）とは1分間にキーボードやマウスをクリックした回数	「Light（ライト）」。ケース内のライトを点灯/消灯する。またAll offを有効にすると、システムがスタンバイ時に電源LEDやHDD LED等も消灯する
	「Time（時刻）」。時刻のオン/オフ切り替えを行う。オンに設定すると、M8ロゴ/日付と時刻画面を使用でき、オフにすると、M8ロゴ/日付と時刻画面は非表示になる
マザーボードの周囲を取り囲むように配置されたRED LEDは「A-Command」により制御することができる
RED LEDはボトム側に3箇所、リア側に2箇所の計5箇所に搭載。ゲーミングベアボーンらしさを演出することに一役買っている