エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.282
2013.11.23 更新
文:GDM編集部 Tawashi
ようやく組み込み作業も完了。ここからは、いよいよ「M8」を実際に動作させ、そのパフォーマンスを各種ベンチマークテストにより検証していく。
まずはCPUのパフォーマンスからチェックを開始する。定番のCGレンダリングソフトである「CINEBENCH R11.5」を使い、Haswellベースの省電力版CPU「Core i5-4570S」の実力を確認しよう。
CINEBENCH R11.5(pts) |
4コア4スレッドと上位のi7シリーズと比較するとやや分が悪いものの、シングルコアの数値は1.57と問題なし。マルチコアの数値は5.52と、4コアという点を考慮すれば十分優秀な結果だろう。
お次は定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」による計測を実施する。今回テスト機で使用したMSI「N760GTX HAWK」は、オーバークロック仕様の製品とはいえ、採用GPUはミドルレンジの定番であるGeForce GTX 760だ。多くのゲーマーが選ぶ人気モデルだけにそのパフォーマンスは気になるところ。プリセット設定はDirectX 11をフル活用した「Fire Strike」と、最高レベルの高負荷環境を想定した「Fire Strike」の“Extreme”プリセットをチョイスしている。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
総合結果は「Fire Strike」で5,749、「Fire Strike」(Extreme)で2,973とまずまずのスコアをマーク。リファレンスクロック採用モデルよりも明かに高いスコアを記録しており、このあたりはオーバークロック仕様の恩恵を十分に受けていると見てよいだろう。ゲーム目的としてGeForce GTX 760を使う場合は、オーバークロック版などを使うことで最新タイトルのプレイもしばらくは問題ないはずだ。
ここからはゲームベンチを使用し、実際のゲーミングシーンにおける挙動をチェックしておこう。まずは正式サービス開始以降、大人気のオンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア”のベンチマークテストだ。品質設定のプリセットはもちろん“最高品質”にセット、解像度を1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンから選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
高解像度環境を含め、スクウェア・エニックスの指標である“非常に快適”を満たす7,000を大きく上回っており、数値自体に全く問題はない。実際にプレイするゲーマーにとっては気になる解像度であろう1,920×1,080ドット時のスコアは9,454。「ファイナルファンタジーXIV」クラスのタイトルであれば、快適プレイが約束されている。