エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.284
2013.11.28 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
無音のファンレス動作がキモの「KRPW-FL600W/92+」だが、PCの安定動作に関わる電源ユニットは安定した出力も大事。最大92%の変換効率が要求される80PLUS PLATINUM認証を取得している時点で、安定出力にはかなり期待できるのだが、ここからは実際にシステムへ組み込み、各種ベンチマークテストを実行。高負荷時における挙動をチェックしていきたい。
まず初めは定番の負荷テストツール「OCCT 4.4.0」の「PowerSupplyTest」を実行し、各電圧の状態をベンチマーク&PCシステム診断アプリ「AIDA64」の「System Stability Test」でモニターしていこう。なお、PowerSupplyTestはCPUとGPUの両方に負荷をかけるテストで、今回テストに使用した機材構成だと平均250W、最大で300W程度の消費電力になる。
OCCT 4.4.0のPowerSupplyTestを実行時の各電圧の変化状況 | |
OCCT 4.4.0のPowerSupplyTestの各電圧の最大/最小/平均値 |
+12VやDIMMなどの各電圧は、ほぼフラットな波形を記録している。+12Vの平均は12.097Vで、CPU負荷の変動時に若干ブレる傾向はあるものの、最大/最小値の変動幅は0.144Vと小さく、+3.3Vと+5Vの変動幅は、0.02Vほどに収まっているのはうれしいところだ。