エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.287
2013.12.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
美しい内部構造と高品質コンポーネントの数々を確認したところで、ここからは「RM850」を実際に起動させて、検証を進めていくことにしよう。今回はグラフィックスカードにオリジナルクーラーを搭載する、Gainward製GeForce GTX 780 Ti OCモデル「GTX 780 Ti Phantom」、CPUにCore i7-4770Kのハイエンド環境を用意。これを手持ちのAntec「Three Hundred Two AB」へ組み込み、実際の運用環境に近づけてテストを行っている。なお、テスト機材構成は以下の通り。
3スロットを専有する大型クーラー「Phantom」を搭載する、Gainward製GeForce GTX 780 Ti OCモデル「GTX 780 Ti Phantom」。NVIDIAのシングルGPUでは最高レベルのパフォーマンスを発揮する |
まずは“Zero RPM Technology”と新設計基板の実力を確認するため、「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」によるストレステストを実施。「CORSAIR Link」によるファンの回転数と接触型温度計による筐体表面の温度を測定した。
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」によるストレステストを約5時間実施したところ | |
ファンの回転数は「CORSAIR Link」でモニタ。約5時間のテスト中ファンが回転することはなかった |
シングルGPUでは、最高クラスのシステム構成ということで、ワットチェッカーによる消費電力測定は最高381Wを計測。ファンが回転を開始するとされる負荷率40%に近い数値だが、ファンの回転数は停止したまま。そのまま約5時間ストレステストを続けてみたが、テスト実施中にファンが回転することはなかった。
電源表面温度(室温25.1℃/単位℃) |
また電源表面温度はアイドル時で27.5℃、高負荷時でも最高34.5℃までしか上がらず、エアフローを最適化したという内部設計の効果は抜群だ。さらに万が一温度が上昇した場合でも、冷却ファンによる排気ができる点は、ファンレス電源にはないメリットといえるだろう。
先日行われた「ゲームパソコン&PC-DIY EXPO」における「RM850」実動デモ。ほぼ同じ構成で「BattleField 4」をプレイしていたが、やはり電源ファンが回転することはなかった |