「ARC Mini R2」内部構造チェック

いくら外見がよくても、内部設計が悪ければ良いPCケースとは言えない。と言うわけで、ここからは「ARC Mini R2」の内部構造をあれこれチェックしていこう。Fractal DesignのPCケースに共通するのは、内外装ブラックカラーに対し、シャドウベイ（主にトレイ）をホワイトに塗装している点。冷却ファンのインペラもホワイトが多く、そのコントラストがFractal製品である事を印象づけている。「ARC Mini R2」も例外ではない。

左側面から見た内部構造

右側面から見たマザーボードトレイ背面部

ドライブベイレイアウト

まずはストレージ搭載能力をチェックすべく、ドライブベイレイアウトを確認しておきたい。さすがにMicroATXモデルだけに、大収納力を誇る大型ミドルタワーには適わない。とはいえ、限られた内部容積を巧みに設計し、各々の構成パーツと折り合いがつけられている。

5.25インチオープンベイ

光学ドライブの指定席、5.25インチオープンベイは全2段仕様。近頃お決まりのツールフリー機構は見送られ、オーソドックスなネジ留め式を採用。ベゼルはフロントパネル側に固定されている。

全2段と平均的な5.25インチオープンベイ。ベゼルの着脱には一度フロントパネルを取り外す必要がある

2.5/3.5インチ共用シャドウベイ

2,5/3.5インチシャドウベイは、上下のHDDケージにより分割され、各3台ずつ合計6台のHDD/SSDがマウントできる。例によってホワイトに塗装された専用トレイはワンタッチ着脱式を採用。3.5インチHDDまたは2.5インチSSDはいずれもドライブ底面4箇所のネジでトレイにセットする事になる。

5.25オープンベイ下に用意されたシャドウベイは、2.5/3.5インチ共用タイプ。上下分割ケージには合計6台のストレージが搭載できる
	HDDケージ（上段）は上下各1個のハンドスクリューで固定された着脱機能を備える
	トレイはスチール製を採用。多くのPCケースではフレキシブルなABS樹脂製が使用されているが、Fractal DesignのPCケースは”金物”をチョイスするのがお決まり