エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.289
2013.12.25 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いは、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」を使用して、最新世代の3D描画性能をチェックする。プリセット設定はDirectX 9ベースの“Basic”に加え、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択して計測を行った。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
どちらのプリセット設定においても、Average FPSが快適さの指標として挙げられる60FPSをクリアしている点は、さすがR9 290Xといったところ。低負荷な“Basic”ではそれほど大きな差がついていないものの、より高負荷な“Extreme”では真価を発揮。Max FPSで5%、Average FPSで6%以上にスコア差が開いている。Min FPSの落ち込みも小さく、突発的な負荷がかかるような場合には大きな恩恵があるだろう。
ここからは実際のゲームベンチを使用した計測にシフト、まずはオンラインの大型タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマークスコアを確認する。品質設定は“最高品質”にセットし、解像度を1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンに設定してテストを行った。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
低負荷環境ではほぼ頭打ちといったスコアになっており、あまり有為な差はついていない。ただし昨今の“ゲーミング標準”と言えるフルHD解像度で差が拡大しており、現行に則した環境下では動作クロックの違いが大きな意味をもってくる。実際のプレイシーンでも負荷が大きくなるほど実感できるようになるだろう。
ベンチマークテストの最後は、カプコンのホラーアクション「バイオハザード6」のPC版ベンチマークテストだ。品質設定は最高品質(初期設定のまま)にセットし、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンに設定して計測を行った。
バイオハザード6ベンチマーク |
低負荷環境でスコアが頭打ち状態に、高負荷なフルHD環境で差が拡大するのは上記と同じ傾向といえる。特にフルHD解像度では動作クロックと同じ5%の差がつき、クロック差が直接ゲームパフォーマンスに影響していることがよく分かる。