エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.290
2013.12.27 更新
文:GDM編集部 Tawashi
まずは今年9月にリリースされた定番のCGレンダリングソフトである「CINEBEHCN R15」を使い、CPUのパフォーマンスからチェックを開始する。
CINEBENCH R15(cb) |
CPU性能が直接影響するベンチマークということもあり、クロック上昇とスコアの伸びは順当な結果。「EasyTune」を使ったパフォーマンス向上は確実に得ることができる。普段は定格動作、動画エンコードや3Dレンダリングなど、マルチスレッド対応アプリケーションを利用する際にオーバークロック設定を使うと、効果が実感できるはずだ。
合わせて確認しておきたいのが消費電力だ。オーバークロックによって、どの程度消費電力に変化があるのだろうか。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「CINEBENCH R15」動作中で最も高い値として計測を行った。
消費電力(W) |
アイドル時はCPUの省電力機能が効果的に働くため、消費電力はほぼ一定。オーバークロック時は、クロック上昇と同じく消費電力が上がっている。特に「Light」から「Medium」に変更した際の差は50W近く。コア電圧が1.078Vから1.274Vに上がった状態が、そのまま結果に表れている。
Haswellデビューから約半年を経て登場した、「G1-Killer」シリーズ5作目の「G1.Sniper Z87」は、洗練されバランスの取れた1枚に仕上げられた。豪華仕様のマザーボードは魅力的ではある一方、ややもすると不要な機能が多数搭載され、その全てを使いこなせないといった事もある。「G1.Sniper Z87」は余分な贅肉をそぎ落とし、本来必要な性能を省略すること無く、シリーズの特徴である高音質なサウンド環境や「Killer E2200」によるネットワーク機能を装備させた。ATXサイズだけに、豊富な拡張スロットを使えば将来的なアップグレードにも対応する。そんな「G1.Sniper Z87」は、ミドルクラスのゲーミングマザーボードとしては理想的な1枚といえるだろう。
「G1.Sniper Z87」は、メインマシンを支える“板”として、初心者からハイエンド志向の人までオススメできる |