エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.293
2014.01.04 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは「Vector 150」シリーズの256GBモデル「VTR150-25SAT3-240G」の外観を眺めていくことにしよう。耐久性にこだわったというオールメタルハウジングは7mm厚のスリムタイプ。外見から想像する以上に手に持った印象は重く、ハイエンドらしい風格を備えている。
続いて、外装カバーを外して、搭載NANDフラッシュやコントローラ、キャッシュメモリなど実装されているコンポーネントを詳細にチェックしていこう。なお前述の通り、カバーを止めているネジの1つは“WARRENTY VOID”シールで封印されており、破った時点で製品保証が受けられなくなる。せっかくの5年保証をフイにしてしまうのは惜しいので、内部を確認したいという欲求は、本セッションにて我慢していただきたい。
封印を破り、本体カバーを取り外したところ。コントローラ接触部には放熱用の熱伝導シートが貼り付けられていた | |
基板は肉厚のメタル製台座に4本のネジで固定されている | |
基板裏面には、8枚のNANDフラッシュ、1枚のキャッシュメモリの他、電源制御ICチップが実装されていた | |
コントローラのシルク印刷は「IDX500M00-BC」。担当者によれば「Vertex 450」シリーズに搭載される「IDX500M10-BC」の上位モデルにあたるという | 注目のNANDフラッシュは、容量16GBの東芝製「TH58TEG7DDJBA4C」を16枚実装。製造プロセス19nmのToggle MLC NANDフラッシュで、ページサイズは16KB。総容量は256GBになるはずだが、その内の16GB分をオーバープロビジョニング領域として確保している |
キャッシュメモリはDDR3-1600MHz対応のMicron「D9PFJ」。容量は256MBで裏表1枚ずつ計2枚実装される | |
基板裏面の電源回路。電圧レギュレータチップはTI「TPS652510」を搭載 | |
基板両端に配置されたコネクタ類。「Vector」シリーズと同じ、mSATA形状のコネクタも用意されている | |
シルク印刷からPCBバージョンは「0316-X03」であることが確認できる |