エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.295
2014.01.12 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは「Z87I GAMING AC」を起動させ、その挙動を確認していくことにしよう。グラフィックスカードには以前詳細レビューをお届けしたMSI「N760 2GD5/OC ITX」を使用。さらに検証用CPUには倍率ロックフリーのIntel Core i7-4770Kを用意し、セッションの後半ではライトなオーバークロックにも挑戦している。なおテスト環境は以下の通り。
「Command Center」でシステムステータスをチェック。冷却性能が不足するようなら、こちらでファンの回転数を調整しておこう | |
「デバイス マネージャー」には「Killer e2200」と「Intel Dual Band Wireless-AC 7260」がしっかりと認識されている |
まずは「GAMING Series」の特徴でもある、ゲーミング向けネットワークチップQualcomm Atheros「Killer E2205」(以下:Killer E2205)のパフォーマンスを「JPerf 2.0.2」と「Sandra 2014」を使い、検証していく。ちなみに今回は比較対象として、Intel「82579V」を搭載するMSI「Z77A-GD55」(以下Intel)と、Realtek「RTL8111E」を搭載するMSI「H61MU-E35」(以下Realtek)を用意。CPUにはCore i7-3770Kを使い、それ以外の環境は統一している。
「JPerf 2.0.2」ベンチマークの実行結果 | |
「JPerf 2.0.2」の帯域幅(kbits/sec) |
IntelとRealtekがいずれも300,000kbits/sec台前半のスコアに留まるなか、Killer E2205だけが400,000kbits/secを超えるスコアを計測。データ量の多いオンラインゲームやファイル転送処理では、レスポンスに大きな違いが出てくるだろう。
データ帯域(MB/sec) | |
データ レイテンシ(μs) |
次に「Sandra 2014:ネットワーク帯域」の結果を確認していこう。帯域幅は「JPerf 2.0.2」に続いて、Killer E2205が唯一40MB/secを超える優秀なスコア。レイテンシも、遅延が大きいRealtekとの比較では半分以下、Intelとの比較でも約7割に抑えられ、オンラインゲームのラグを大幅に軽減することができる。