「250D」内部構造チェック

外観ぐるりをなめ回した後は、内部構造をチェックしていこう。Cube型Mini-ITXケースだけあって、あれもこれもと装備されているワケでは無い。とはいえ、容積を存分に生かした内部設計は秀逸で、十分にパワフルなPCを構築する事ができる。

5.25インチオープンベイ

まずチェックするのはドライブベイレイアウト。5.25インチオープンベイは1段を備え、通常サイズの光学ドライブを搭載する事ができる。マウントにはロック機構を備え、フロント側からスルスルとドライブを挿入し、ネジ穴を合わせたところでロックする。開口部が若干きついため、1点ロックでもしっかりと固定する事ができる。

ロック機構は手前右側1点のみ。ロックを外すと2本のピンが外れる仕組み。簡易的ながら、特に問題はなさそうだ
ベゼルは左右のツメで固定されており、取り外しはトップパネルを取り払い、PCケース内部から行う。なおベゼルには上下の向きがあるため、裏側には方向を示す矢印が刻印されている

2.5/3.5インチシャドウベイ

小型PCケースだけに、ストレージ搭載能力に過剰な期待はできないものの、2.5インチ専用シャドウベイ2段と2.5インチおよび3.5インチ共用シャドウベイ2段が装備されている。つまり2.5インチSSD2台+3.5インチHDD2台、2.5インチSSD3台+3.5インチHDD1台、SSD4台の組み合わせで、自由にストレージ環境を構築する事ができる。
　マウントスペースは、ボトム部の電源ユニット横を利用。背面アクセスで、専用トレイ4段が装備されている。Cube型PCケースとしてはあまり見かけないスタイルだ。

リアボトム部にある通気孔仕様のパネルを外すと、シャドウベイの専用トレイにアクセスできる。なおパネル自体はハンドスクリュー4本で固定されていた
上2段が2.5インチ専用、下2段が2.5/3.5インチ共用トレイ
専用トレイは柔軟にしなるABS樹脂製。いずれも両サイドには固定用ピンが装着されており、ドライブをツールフリーで固定する事ができる。なお3.5インチトレイに2.5インチSSDをマウントするには、底面ネジ穴を利用する事になる
試しに2.5インチSSDと3.5インチHDDをマウントしてみると、使い勝手は思いのほか良好。なるほど「250D」ではベストなポジションが選択されている