エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.296
2014.01.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、実際に組み込みを行ってみよう。構成パーツのマウントスペースを個別に見るだけでは分からない、「共存による弊害」や、「要改良点」などが発見できるかもしれない。
1階フロア部分の電源ユニット搭載スペースからチェックを始めてみよう。テスト用にマウントさせた「AX850」(奥行き160mm)で空きスペースを計測してみると、実に100mmを超える空間が残されている。かさばる構成パーツをフロアに独立でマウントさせる作戦が、功を奏しているというワケだ。これだけの空きスペースがあれば、非モジュラー式の電源ユニットでも、余ったケーブルの行き場に頭を悩ます事は無いはずだ。
Cube型PCケースとは思えないほどの、広大な電源ユニット搭載スペース |
CPUクーラーの搭載スペースも気になるポイントのひとつ。2階フロア部分からトップパネル間が有効スペースになるワケだが、実測で約150mm程度だった。空冷の主流はサイドフロー型だが、120mm口径ファンがマウントされたモデルで、受熱ベースとヒートシンク部分があまり離れていないタイプがオススメだ。
150mm程度はあくまで目安。無理のないモデルをチョイスしよう |
CPUクーラーの高さ制限が気にならない、最良の選択はオールインワン水冷キットになるだろう。ポンプ一体型ウォーターヘッドは小型化が進んでおり、コンパクトな筐体には都合がいい。最も厄介になるのはラジエターのマウントだが、「250D」では右側面に120mm口径ファン×2基のスペースが「待ってました」とばかりに用意されており、設計段階でラジエターのマウントが想定されている事が分かる。
やや旧世代のCORSAIR「CWCH100」をマウントしてみる。マザーボードと冷却ファンが物理的干渉を起こす事もなく、実に綺麗に収まっている事がお分かり頂けるだろう | |
側面からラジエターを眺めると、実に理想的な組み合わせに見えるだろう。新規にパーツをチョイスして「250D」で組み上げるならば、積極的に240mmサイズラジエターの水冷キットを導入して欲しい |