「Urban S31 Snow Edition」の内部構造に迫る

次にPCケースの善し悪しを決定付ける、内部構造をつぶさに確認していこう。「Urban S31 Snow Edition」は、ホワイトカラーの外装が最大の特徴だが、内部はブラックに塗装。ドライブ専用トレイやツールフリー機構部にはホワイトパーツが使用され、モノトーンカラーによるコーディネートがコントラストを際立たせている。

ツールフリー機構を備えた5.25インチドライブベイ

5.25インチオープンベイは全3段。そのうち1段は3.5インチオープンベイ共用で、ベゼル部分が3.5インチ用にカットされている。ベゼル（ブランクパネル）自体はフロントパネルを外す事無く、ワンタッチで取り外す事ができる。また、固定にはツールフリー機構を備え、ネジ無しでも固定は可能。さらに心許ないという場合には、ネジ留めにも対応できるようになっている。

ベゼルは右側のツメをリリースする事で着脱可能。5.25インチドライブは工具無しで固定できる

上段は着脱可能な2.5/3.5インチシャドウベイ

2.5/3.5インチ共用シャドウベイは、全6段を装備する。一見すると一体型に見えるシャドウベイユニットだが、実際には上3段と下3段のセパレートタイプ。さらに上段は上部2個のハンドスクリューを緩めることで、取り外す事ができる。この2.5/3.5インチシャドウベイ3台分の容積と引き替えに、グラフィックスカード搭載スペースが拡張できるというワケだ。

上下段セパレート仕様の2.5/3.5インチシャドウベイ。上段3台分のケージは、上部にあるハンドスクリュー2個で固定されており、着脱できるように設計されている
	HDDトレイはABS樹脂製。3.5インチHDDは、防振ブッシュ付ピン4本＋補強用ネジ2本で固定。2.5インチSSDは底面4本のネジで固定する
上段ケージを取り外したところ。2.5/3.5インチストレージ3台分と引き替えに、グラフィックスカード搭載スペースが拡張できる

2.5/3.5インチ対応ドッキングマウンタ

フロント寄りトップ部には、「ドッキングマウンタ」を装備する。これは近頃よく見かけるドライブの”直挿しスロット”で、SATAインターフェイスを備えた2.5インチおよび3.5インチHDD/SSDを、直接装着が可能。大容量データをカートリッジ感覚で手軽に扱える、便利な装備だ。

パタパタと開いたり閉じたりする、防塵開閉フタを備えた「ドッキングマウンタ」。機構自体が単純である事から、近頃これを装備するPCケースは多い
試しに3.5インチHDDと2.5インチSSDを装着。ちなみにコネクタは左側にレイアウトされている。リリース機構等は無いため、抜き差しには若干注意が必要