エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.299
2014.01.31 更新
文:GDM編集部 Tawashi
TDPは95Wとけして低くはない「A10-7850K」だが、実際の発熱はどの程度なのだろうか。そこで、ストレスツール「OCCT 4.4.0」を使った60分間の負荷テストを実施した。なお、テスト環境にも記載している通り、CPUクーラーにはサイズ「虎徹」(型番:SCKTT-1000)を使用。設定クロックは定格のままとしている。
【CPU温度】 検証室内温度19℃/湿度49% |
アイドル時(起動後30分間放置)の27℃はさておき、100%負荷実行中でも74℃という結果は非常に優秀。AMDのリファレンスクーラーよりも冷却性能に優れる「虎徹」の恩恵は大きいかと思われるが、高負荷時においても安定した運用が可能だ。
テストセッションの最後はベンチマーク実行中の消費電力を確認していきたい。アイドル時は30分間放置した中で最も低い値、「CINEBENCH R15」と「3DMark」、「OCCT 4.4.0」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値としている。
消費電力(W) |
アイドル時で約34.7W。高負荷時はいずれも似たような結果で、CPUがフルに動作する「CINEBENCH R11.5」では97.2W、「3DMark」では93.6W、「OCCT 4.4.0」では最大98.1Wとなった。グラフィックスカードの増設を考えないのであれば、400Wクラスの電源ユニットで十分だろう。
2014年に入り、ようやくデビューした「Kaveri」だが、組み合わせるマザーボードのラインナップが豊富すぎて迷っている人も少なくないだろう。そんな中、今回取り上げた「GA-F2A88XM-D3H」は、手軽に「Kaveri」を使うにはぴったりの製品だ。AMD A88Xを採用したGIGABYTE製マザーボーとしては、唯一のMicroATXフォームファクタながら、販売価格は他社製品と比べても最安クラス。それでいて、「Ultra Durable 4 Plus」準拠による高品質設計により、耐久性や安定性にも不安はなく、長期間使えるマザーボードに仕上がっている。
また、APU内蔵のグラフィックス機能に限界を感じた際には、より高機能なグラフィックスカードの増設も可能で、将来的に最新ゲームへの対応に困ることもない。まずはライトにKaveriを使いこなしたいという人には、オススメしたい1枚だ。
それでは最後に、「Kaveri」対応マザーボードの多彩すぎるラインナップも紹介しておきたい。これだけの選択肢があるというのも嬉しい悲鳴なのである。