エルミタ的リサーチ Vol.11
2014.02.11 更新
文:GDM編集部 Tawashi / 絵踏 一
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業したのは、2005年8月のこと。総延長58.3kmで秋葉原とつくば駅(茨城県)を最短45分(快速)で結ぶ。沿線の住みやすさから、アキバ系業界人にもにわかに人気の路線となっている |
そろそろ新年度を控え、新しい職場など新生活に向けての意識が高まる時期ということで、やや(かなり?)ナナメなテーマでお届けすることとなった、今回の「エルミタ的通勤リサーチ」。実際に通っている人々のナマの声とあって、これからアキバを絡めた新生活を考えている人にも参考になることがあるかもしれない。
アキバに向かう業界人の通勤エリアを青の矢印で示すとこの通り。傾向としては、秋葉原から”北東または北西方向住み”が多い事が分かる |
さて、まず路線から全体の傾向を見ていくと、大方の予想通りJR秋葉原駅に直接乗り入れている路線がランキング上位を占めている。とはいえ利用者が圧倒的多数である山手線は、さすがに沿線住まいは少数。基本はアキバ入りの乗り換え手段としての利用がメインになっている。さらに次点以降を見てみると、総武線利用者は千葉方面からがほとんどで、京浜東北線利用者も多くが埼玉方面に偏るなど、それぞれカバーエリアが広い路線ながらハッキリと特徴が分かれる結果になった。
通勤路線内訳(複数回答あり) |
特に埼玉方面は他にも東武伊勢崎線や東武東上線、つくばエクスプレスなど複数の路線が乗り入れており、アキバ通いには便利な県といえそう。もっともこれだけなら東京近郊の通勤事情そのままだが、一般的には東京の人気エリアとして挙がりそうな新宿以西を住まいにしている人は少ないようだ。これもアキバ通いな方々の傾向といえるかもしれない。
都県別住居地域内訳 |
そして通勤時間に話題を移すと、大多数の8割近くが1時間圏内に住んでいるという結果に。これはアキバに限った話ではないが、日々の通勤には1時間が1つの目安になってくるということだろう。また、全体の3割はドアツードアで30分以内に駆けつけることができる近場を選んでおり、その中には徒歩で通える“アキバの住人”も。多彩な路線アクセスに恵まれていることもあり、30分圏内で住まいを探すことも難しくないようだ。
通勤時間内訳 |
最後に余談ながら、今回特に違いは出ないと思われたPCパーツ系SHOP STAFFとモバイル系SHOP STAFF。意外にも「自転車通勤」に対するアプローチが異なるようだ。モバイル系STAFFは単に自転車で通える圏内に住んでいるという人が多数のところ、パーツ系STAFFは趣味で自転車自体を楽しんでいる人がほとんど。意外にも、パーツ選びなど、自作PCとの共通点も多い自転車の魅力にハマっている人は多く、遠隔地からロードレーサーで通う人も多く確認できた。「今の時期は寒いから電車で」や「週に何日かは電車で」という理由の潜在的な自転車通勤派もおり、もう少し暖かい時期のリサーチでは違った傾向になるかもしれない。