エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.303
2014.02.17 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
SilverStone「Raven SST-RVZ01B」(型番:SST-RVZ01B) 市場想定売価税込12,980円前後(1月24日発売) 製品情報(SilverStone Technology)(マスタードシード株式会社) |
新型RAVEN「RVZ01」がエルミタに初めて登場したのは、先の発売アナウンス記事ではなく、昨年行われた「COMPUTE TAIPEI 2013」のブースレポートだった。思えばなかなかの熟成期間を経て、このほど市場デビューと相成ったワケだ。開催期間中、現地から届いたプロトタイプの画像を見た第一印象では「RAVEN」らしからぬスタイルに、かなり違和感を覚えた。歴代「RAVEN」を思えば、その代名詞たる大型ゲーミングPCケースのスタイルがユーザーには当然のように刷り込まれている。突如Mini-ITX対応スリム型スタイルと化した新型「RAVEN」を見せられても、そう易々と受け入れられなかったのは、決して筆者だけではあるまい。
「COMPUTEX TAIPEI 2013」に登場した「RVZ01」のプロトタイプ。今回の製品版と比べ、大まかなスタイルに相違はないものの、細部をよくみるとフロントアクセスポートの位置が変更されている事が分かる |
ともあれ、これまで歴代「RAVEN」シリーズを検証してきたエルミタ編集部としては、“検証しない”という選択肢はない。というわけで、SilverStoneという大看板よりもシリーズ名を前面に押し出す「RAVEN」シリーズ最新作、「RVZ01」は1月末に編集部に届けられた。
実測430×425×160mmという、PCケースとしてはさすがにコンパクトな化粧箱に収められた「RVZ01」。箱から本体を取り出すと、ボディは大切に不織布で包まれていた |
「RVZ01」は、そのコンパクトな形状を生かし、縦置き横置きいずれにも対応。設置場所や好みに応じてスタイルを選ぶ事ができる。素材はボディがスチール製で剛性を確保。フロントを含むリア以外の外周はプラスチック製で、素材の特性を生かし、曲面やストライプのアクセント、通気用カット等自由にデザインされている。なおボディカラーはブラックとされているものの、実機は深い黒というよりもガンメタに近い黒で、歴代RAVENのカラーが継承されている。
シリーズ初のMini-ITX対応モデルながら、どこかRAVENの雰囲気を感じる「RVZ01」 |