スリム型筐体における「拡張カード搭載スペース」

Mini-ITXだからという理由で、グラフィック性能を妥協する時代ではない。現在のCPU内蔵のグラフィックは一昔前とは比べものにならないほど性能が向上している。とはいえ、ATX同等のチップセットが実装されたMini-ITXマザーボードのPCI-Express 3.0スロットを見れば、やはり“何か”を挿したくなるのが自作派の本能だろう。
　そんな市場のリクエストに応えるべく、「RVZ01」ではスリム型PCケースでありながら、2スロット占有タイプのグラフィックスカードが搭載できるようになっている。

マウントには「グラフィックスカード・サポートブラケット」を使用。片側3個計6個のネジで固定されており、簡単に着脱が可能

「グラフィックスカード・サポートブラケット」を取り外すと、縦に長いグラフィックスカード搭載スペースが露わになる

シャーシにネジ留めされたABS樹脂製の「グラフィックスカード・サポートブラケット」は、「RVZ01」の主要構造物のひとつ。グラフィックスカードをマウントする標準サイズの拡張スロット×2段をはじめ、専用ライザーカード、さらに2台分の2.5インチシャドウベイ、薄型光学ドライブベイも装備した、一体型の大型パーツだ。

「RVZ01」を構成するパーツで最も重要な「グラフィックスカード・サポートブラケット」。素材自体それほどヤワな印象はないものの、“長モノ”に加えABS樹脂製である事を考えれば、やはり取り扱いには注意が必要
専用ライザーカードは予めネジ固定されている。グラフィックスカードを増設しない場合は、単なる邪魔な存在になり得るので、取り外しても構わない