グラフィックスカードを実際に取り付けてみる

拡張カードの搭載スペースと“仕組み”を理解したところで、グラフィックスカード・サポートブラケットへ実際にグラフィックスカードをマウントしてみよう。「RVZ01」のグラフィックスカード有効スペースは公称13インチ、つまり長さ（奥行き）約330mmまで搭載できるワケだ。
　ちなみにマザーボードのPCI-Expressスロットへの接続には、ライザーカードで基板の角度を90°変える必要がある。さらにライザーカードまでの隙間を埋めるアダプタ「PCI – EXTEND – CARD」（付属）の接続も必須だ。

ライザーカードとグラフィックスカード間に、付属の「PCI – EXTEND – CARD」を接続する。「RVZ01」独自のルールだ
グラフィックスカード・サポートブラケットに2スロット占有タイプのグラフィックスカードをマウント。ABS樹脂製のパーツは一気に剛性を増す
ちなみにグラフィックスカード・サポートブラケットの長さは、実測約315mmだった。全長270mmのグラフィックスカードを搭載してもまだ余裕がある事がわかる
重量級グラフィックスカードをサポートするブラケットを上下に固定。「TOP – CARD – BKT」「BOTTOM – CARD – BKT」を組み合わせてガッチリと固定。なおボトムブラケットには2つの突起があり、グラフィックスカード・サポートブラケットに空けられた任意の穴にはめ込む事でズレを防止している

スリム型筐体における「電源ユニット搭載スペース」

オプションの電源ユニットはSFX規格に対応する。ミドルタワーPCケースに比べれば、拡張性もある程度制限されているため、無駄に容量の高いハイエンド電源ユニットは必要ないというワケだ。選択肢が限られるSFX規格電源ユニットだが、「RVZ01」ではフルモジュラー式のSilverStone「SST-ST45SF-G」（450W/80PLUS GOLD）または、「SST-ST45SF」（450W/80PLUS BRONZE）が推奨されている。
　さて搭載スペースだが、フロント寄り右側にレイアウト。コの字型に曲げられたPSUブラケットは、4箇所のネジで底面に固定されていた。ここでは電源ユニットの搭載手順を解説しよう。

フロントアクセスポート近くにレイアウトされる、電源ユニット搭載スペース。PSUブラケットは底面4個のネジで固定されている
搭載テストに用意したSilverStone「SST-ST45SF-G」を、PSUブラケットにマウント。W125×D100×H63.5mmの筐体に寸分違わずキレイに収まる
PCケースに予め配線されている、リア部引き回し用内部電源ケーブルを接続
内部電源ケーブルを隙間に押し込み、電源ユニットをマウントしたPSUブラケットを元に戻せば搭載は完了。作業がしにくければ、隣接する2.5インチシャドウベイトレイを取り外しておこう