エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.307
2014.03.08 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは「A88X-G45 GAMING」に火を入れて、その挙動をチェックしていくことにしよう。APUにはKaveri世代のフラッグシップモデル「A10-7850K」、グラフィックスカードには先日詳細レビューをお届けした「R9 290X Twin Frozr 4S OC」を用意。セッション後半では「OC Genie 4」によるCPUコアのオーバークロックにも挑戦してみることにした。
メモリは、DDR3-2400MHzのADATA「AX3U2400GC4G10-DG2」。XMPプロファイルを読み込むだけで既定のクロックで動作する | |
グラフィックスカードは「R9 290X Twin Frozr 4S OC」を使用。また標準状態では、内蔵GPUも合わせて認識されていた |
Kaveri注目の機能として、消費電力の上限を指定する「Configurable TDP」がある。「A88X-G45 GAMING」では、1stリリースのUEFI「Ver1.0」から「Configurable TDP」に対応しており、1W刻みでTDPを設定することができる。まずはその効果を確認するため、ストレステスト「OCCT 4.4.0:CPU」を使い、フルロード時の消費電力推移と「CINEBENCH R15」によるパフォーマンスへの影響を確認していこう。
「Configurable TDP」の項目は、Overclocking→CPU Features→cTDPに配置。設定は1W刻みで可能だが、今回は「AUTO」「65W」「45W」を選択している | |
「AUTO」時の消費電力推移(W) | |
「65W」設定時の消費電力推移(W) | |
「45W」設定時の消費電力推移(W) | |
CINEBENCH R15のスコア(cb) |
「AUTO」時に130W前後まで上昇した消費電力は、「65W」時は約100W、「45W」時は約80Wまで下がり、おおむね設定通りの結果。またパフォーマンスは65W時で約15%、45W時は約30%低下し、CPU性能への影響はなかなか大きいことがわかる。ただし、実際の検証では特にもたつく場面もなく、普段使いの範囲であれば性能不足を感じることはないだろう。
「65W」時の動作クロックは3.00GHz程度で落ち着いていた | 「45W」時はさらに低下し、2.40GHz前後で動作する |