エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.307
2014.03.08 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「OC Genie 4」の動作を確認したところで、ここからはベンチマークソフトを使い、性能への影響をチェックしていくことにしよう。まずはCPU向けベンチマーク代表として「CINEBENCH R15」にて計測を行った。
CINEBENCH R15(cb) |
シングルコア時はTurboCore機能が働くため、「Gear 1」で約9%、「Gear 2」で約12%とやや低調な結果。一方、マルチコア時は「Gear 1」で約14%、「Gear 2」では約21%と大きくスコアを伸ばしている。動画エンコードや画像処理のようなマルチスレッドアプリケーションを多用する場合には、積極的に活用するといいだろう。
続いて、グラフィックス性能の影響を確認していくことにしよう。まずは、定番3Dベンチマークソフト「3DMark」の計測から。プリセット設定は、DirectX 11対応の「Fire Strike」と、より負荷の高い「Fire Strike:Extreme」の2つを選択。定格とOCのパフォーマンスの違いを中心にチェックしていこう。
Fire Strike | |
Fire Strike:Extreme |
グラフィックス性能が中心のGraphics Scoreは、ほとんど影響なし。一方、CPU性能が重要になるPhysics Scoreは約20%スコアがアップ。それに伴い、「Fire Strike」では総合スコアも約7%引き上げられている。
次に、実際のゲームに即したベンチマークとして、「ロストプラネット2ベンチマーク」にて測定を行った。品質設定は「アンチエイリアス」を“MSAA8X”、それ以外を“HIGH”にセット。解像度設定は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択している。
ロストプラネット2ベンチマーク(fps) |
解像度によるフレームレートの違いは約3fpsしかなく、明らかにCPUコアがボトルネックになっていることが分かる。そのためオーバークロックによる効果も上々で、いずれの解像度でも「Gear 2」では約6%スコアが向上している。
続いて、人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア キャラクター編”のスコアを確認していこう。品質設定のプリセットは“最高品質”にセット。解像度はこちらも1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
こちらも解像度によるスコア差が小さく、CPUがボトルネックとなっている印象だ。ただし、いずれの解像度でも“非常に快適”な動作が保証される“7,000”をクリアし、性能的にはまったく問題ない。