エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.307
2014.03.08 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に、カプコンの人気ホラーアクション「バイオハザード6」で、ベンチマークテストを締めくくろう。品質設定は“最高品質”に設定し、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類を選択した。
バイオハザード6ベンチマーク |
これまで同様、CPUがボトルネックとなっている傾向は見られるが、いずれの解像度でも快適な動作が保証される“Sランク”を獲得し、大きな問題にはならないだろう。「Mantle」API非対応のゲームではややボトルネックは気になるが、Radeon R9 290Xとの組み合わせなら、現行ほぼ全てのゲームを高解像度・高画質で楽しむことができる。
続いてオーバークロックによって、どの程度消費電力に影響があるのか確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「CINEBENCH R15」と「3DMark」動作中で最も高い値とした。
消費電力(W) |
「OC Genie 4」では、アイドル時でも動作クロックが維持されるため若干高め。また高負荷時は、「Gear 1」のほうが電圧が高めに設定され、「CINEBENCH R15」では「Gear 2」より約7.2W高いのが印象的だ。ちなみに、消費電力の増加はいずれのベンチマークでも50W程度とやや大きい。リファレンスクーラーではやや荷が重く、高冷却モデルへの換装を検討したほうがいいだろう。
AMDプラットフォーム初の「GAMING Series」マザーボードとして、鳴り物入りでデビューした「A88X-G45 GAMING」。軍事規格準拠「ミリタリークラス 4コンポーネント」や高音質サウンド回路、Killer NICなど、Intelプラットフォームで培ったゲーミング向け要素はすべて網羅されており、AMDファンも納得の出来映え。
さらに高品質コンポーネントと高効率電源回路に支えられ、オーバークロック耐性も十分。「OC Genie 4」を利用すれば、CPUがボトルネックとなりやすいAMD環境において、Intel環境に匹敵するハイエンドゲーミングPCを手軽に構築することができるだろう。「Mantle」対応ドライバも登場し、懸案だったAPUの供給問題も解消しつつある今、AMDプラットフォームでゲーミングPCを組むなら、最もオススメできる1枚だ。