エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.308
2014.03.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ZOTAC「GeForce GTX 750 Ti 2GB TwinCooler」(型番:ZTGTX750TI-2GD5TW02/ZT-70602-10M) 市場想定売価税込19,980円(発売中) 製品情報(ZOTAC/アスク) |
本題に入る前に、エルミタ的撮って出しレビュー初登場となる「GeForce GTX 750 Ti」について簡単におさらいしておこう。
GeForce GTX 750 Tiは、新アーキテクチャMaxwellを採用する「GM107」コアを搭載したミドルレンジGPU。192基のCUDAコアを1つのユニットとして扱う、Kepler世代の「SMX」(Streaming Multiprocessor eXtreme)方式から、32基のCUDAコアで構成されるコントロールユニットを4基まとめた「SMM」(Steaming Multiprocessor Maxwell)方式へと変更することで、各CUDAコアの稼働効率を向上。さらにユニットごとに細かくクロックを制御することで、低負荷時の省電力化を推し進めているのが特徴だ。
GeForce GTX 660とGeForce GTX 650の性能ギャップを埋めるべくリリースされたGeForce GTX 750 Ti | 「GM107」コアでは、「SMM」と呼ばれるコントロールユニットを5基内蔵。フルスペック版のNVIDIA GeForce GTX 750 Tiでは640基のCUDAコアを搭載する |
また「GM107」では、L2キャッシュ容量を「GK107」の256KBから、約8倍にあたる2,048KBへと増量。メモリコントローラにも改良が加えられ、ビデオメモリへのリクエストを大幅に削減することで、ワットパフォーマンスをKeplerから約2倍へと引き上げることに成功している。
Keplerに比べてCUDAコア数は減っているにも関わらず、性能は135%、ワットパフォーマンスは2倍へと向上させた |
ちなみに「GM107」コア採用製品には、フルスペックのGeForce GTX 750 Tiの他、「SMM」を1基無効化した下位モデル「GeForce GTX 750」がラインナップ。いずれもリファレンスモデルでは補助電源コネクタは搭載されず、扱いやすいミドルレンジとして、現在主流であるフルHD解像度における、ゲーミングPC市場をけん引する。