エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.308
2014.03.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に消費電力について確認をしておこう。測定は「OCCT 4.4.0:GPU Test」実行時の最高値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最小値をアイドル時に設定し、ワットチェッカーを使い計測を行った。
消費電力(W) |
まず「標準」と「定格相当」を比較すると、ベンチマークテストからも想像できる通り、消費電力に大きな違いは見られない。また「OC」時でも、10.5Wしか増加しておらず、NVIDIAの宣言通り、GeForce GTX 750 Tiのワットパフォーマンスはかなり高いことが分かる。ただし、補助電源コネクタがないモデルでは、ここまでピーキーなチューニングをすると電力が不足する可能性がある点には注意が必要だ。高クロック駆動を実現するには、補助電源コネクタは必須条件となるだろう。
GeForce GTX 660とGeForce GTX 650の性能ギャップを埋めるべく登場した新ミドルレンジGPU、GeForce GTX 750 Ti。現在主流のフルHD解像度までなら、高画質でも十分なフレームレートを達成しており、多くのゲーマーにとっては必要十分な性能を実現している。さらに消費電力も大幅に低下し、ワットパフォーマンスはまさに驚異的と言っていいレベルだ。
強力なクーラーと補助電源コネクタを備え、大幅なチューニングも可能な「GeForce GTX 750 Ti 2GB TwinCooler」 |
そして今回チョイスしたZOTAC「GeForce GTX 750 Ti 2GB TwinCooler」だが、オリジナルクーラーの冷却性能・静音性についてはまさに文句なし。これまでのミドルレンジに比べるとはるかに扱いやすく、PCの騒音や発熱に悩まされているなら、すぐにでも交換を検討したほうがいいだろう。さらに補助電源コネクタ実装により、オーバークロック耐性が極めて高いのも特徴。安定性重視からパフォーマンス重視まで、幅広い層が納得できる良質のミドルレンジグラフィックスに仕上げられている。