エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.310
2014.03.22 更新
文:GDM編集部 Tawashi
ZOTAC「ZBOX ID45」(型番:ZBOX-ID45-J) 売価税込60,000円前後 製品情報(ZOTAC)(株式会社アスク) |
実に多くの小型ベアボーンを手掛けるZOTAC。主力の「ZBOX」シリーズだけでも、これまで20種類以上のモデルを販売してきた実績があるが、基本スタイルはCPU+内蔵型グラフィックス機能を使ったものが一般的だ。世代を重ねるごとに性能を上げるIntel製CPU統合のグラフィックス機能は魅力ではあるものの、やはりゲーム用途など一定以上の性能を求める場合には、やや力不足の感は否めない。
今回レビューで取り上げる「ZBOX ID45」は、「ZBOX」シリーズでは非常に珍しいデスクトップPC向けGPU「GeForce GT 640」(以下:GT 640)を搭載したのが特徴のモデルだ。外観デザインこそ従来モデルと全く変わらないが、一連の兄弟モデルとは一線を画すスペックを備えた製品に仕上がっている。
スタンドを装着した縦置き時。取り外せば横置きスタイルで利用することもできる |
「ZBOX ID45」のラインナップとスペックを確認しておこう。用意されるのは、ベースモデルのベアボーンキット「ZBOX ID45」と、4GBメモリと500GB HDDを組み込んだ完成品モデル「ZBOX ID45 Plus」の2モデル。CPUは22nmプロセスのIvy Bridge「Core i3-3227U」(2コア/4スレッド/1.9GHz/キャッシュ3MB/TDP17W/Intel HD Graphics 4000)、グラフィックス機能にGT 640を搭載。標準で2画面出力をサポートするほか、4K解像度の動画再生に対応する。
メモリはSO-DIMM×2(DDR3-1600/最大16GB)、ストレージは2.5インチSATA(3.0Gbps)で、mSATAスロットも標準装備。ネットワーク機能はギガビットLAN×2、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0をサポート。光学ドライブは非搭載となり、フロントパネルには4-in-1(MMC/SD/SDHC/SDXC)カードリーダーが内蔵される。
なお、GT 640についても改めておさらいしておく。採用コアの違いにより数モデルがラインナップするGT 640だが、GPU-Zの情報を確認すると「ZBOX ID45」が採用するのは「GK107」コア採用版。384基のシェーダプロセッサにDDR3 2GB(128bit)を搭載したKeplerアーキテクチャベースのモデルとなる。
GPU-Z 0.7.7の結果。採用する「GeForce GT 640」は、コアクロック900MHz、メモリクロック1,800MHzで動作する |