新型80PLUS GOLD電源ユニット「CSM」シリーズについて

• 編集部：
  では電源ユニットについてお聞きします。日本市場へ新製品を投入するということですが、どんな製品でしょうか。
• Scott氏：
  ワールドワイドでは既に昨年末より販売している、80PLUS GOLD認証を取得した「CSM」シリーズという新製品を発売する予定です。
• 編集部：
  CORSAIRには、以前検証した「RM」シリーズをはじめ、80PLUS GOLD認証電源ユニットは既にいくつかラインナップしていますよね。さらにラインナップを増やす狙いはどこにあるのでしょうか。
• Scott氏：
  理由は3つです。1つ目は、80PLUS GOLD認証電源ユニットの市場が非常に好調だからです。さらに種類を増やし、ラインナップの厚みを増したいと考えました。2つ目は奥行140mmのショートサイズ設計を採用した点です。ショートサイズの80PLUS GOLD認証電源は他のメーカーからも発売されていますが、充実しているとはいえません。そこで我々が新たに参入しようというワケです。そして3つ目はプライス。80PLUS GOLD認証電源では「RM」シリーズを展開していますが、「CSM」シリーズはそれよりもコストを抑えました。ハイエンドユーザーはもちろん、ミドルレンジユーザーにも使っていただきたいと考えています。

「CSM」シリーズは、ATX12V Ver2.4及びEPS12V 2.92準拠のモジュラー式電源ユニット。80PLUS GOLD認証を取得し、奥行140mmのショートサイズ設計を採用。450Wから750Wまでの4モデルをラインナップし、4月中の発売が予定されている

• 編集部：
  日本の電源市場は各社が非常に激しい競争を展開しています。CORSAIRも苦戦しているのでは？
• Bertrand氏：
  実は2013年の日本市場は、弊社の電源ユニットが非常に成長した年でした。今まではグローバル市場の売れ行きに比べてどうしても勢いが弱かったのですが、ここ最近は同じ成長率になっています。例えば「RM」シリーズですが、このモデルは世界で我々の想定したおよそ2倍の数量を出荷しました。

エルミタ的速攻撮って出しレビューで検証を行った「RM」シリーズ。世界的にも好調なセールスを記録しているという

• 編集部：
  「PLATINUM」もあれば「SILVER」もあるワケですが、敢えて「80PLUS GOLD」にこだわる理由はあるのでしょうか。
• 園部氏：
  80PLUS SILVERと80PLUS GOLDの棲み分けがハッキリしていないような気がします。価格差も80PLUS BRONZEほど開きはありません。
• Bertrand氏：
  今現在のボリュームゾーンは80PLUS BRONZEですが、2014年以降は80PLUS GOLDのコストパフォーマンスが向上すると見ています。よって、お客様の選択肢も今後はこちらにシフトしていくのではないかと予測しています。そのひとつの提案として投入するのが「CSM」シリーズです。
• 編集部：
  電源ユニットに限った話ではないですが、日本ではWindows XPのサポート終了を前に、PC買い替えの駆け込み需要が増えています。これはCORSAIRにも影響を与えていますか。
• Bertrand氏：
  正直に言ってほとんどありません。CORSAIRの顧客の大部分はすでにWindows XPからWindows 7もしくはWindows 8に移行しているためです。