- 編集部:
マウスも近々新製品があるそうですね。
- Tim氏:
こちらも海外では一足早く販売していますが、「Raptor M45」という製品を日本でも4月に発売します。
- 編集部:
どういった製品でしょう。
- Tim氏:
FPSゲーマー向けに開発した「Vengeance M65」をベースにしています。ただ、市場から筐体がアルミニウム製のためやや重いという指摘がありました。そこで「Raptor M40」では素材をプラスチックに変更しているのですが、「Raptor M45」はその後継モデルとなります。
主な変更点は、オプティカルセンサーをAvago製「ADNS-3090」からPIXART「PWM3310」に変えた点です。それによって、最大解像度が5,000dpiにアップするとともに、50dpi刻み(Raptor M40では800dpi刻みだった)でカスタマイズできるようになりました。
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日本市場への投入が待たれる「Raptor M45」。すでに販売中の海外での評価は高く、早くも人気となっているという
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PCケースや水冷クーラーについても聞いておこう
- 編集部:
今回はゲーミングデバイス中心のお話でしたが、やはりPCケースの話題にも少し触れておかねばなりません。まずは、直近で予定されている「Graphite 760T」の進捗状況を教えてください。
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いよいよ国内販売がスタートする「Graphite 760T」。拡張性もありエンスージアストも満足なスタイリッシュケースに仕上げられた |
- Bertrand氏:
正直に言って遅れています。最大の特徴である、蝶番付きのスイングアウトで開くアクリルサイドパネル。ここの工程に思ったより時間がかかってしまいました。さらに嬉しいことに、ワールドワイドで想定以上の受注が来ており、生産が間に合わないというのが実情です。ただ、ようやく目処が付き、日本でも4月中旬以降に発売できそうです。
- 編集部:
水冷クーラーに新モデルの予定はありますか?例えば360mmクラスのラジエターモデルなど。
- Bertrand氏:
検討はしています。しかし具体的な発売予定はありません。
- 編集部:
COMPUTEX TAIPEI 2014が今年もやってきます。少々早いですが、事前情報があれば教えてください。
- Scott氏:
今年もGrand Hyatt Taipeiでプライベート展示を予定しています。例年よりも大きな部屋を押さえました。また、創立20周年を記念したイベントも予定していますので期待してください。
2014年はゲーミングデバイス市場の勢力図に異変アリ!?
つい数年前まで、CORSAIR製のPCケースや水冷クーラー、電源ユニットといったPCパーツがここまで市場からの支持を得ることになるとは誰が予測できただろうか。そんなCORSAIRが次に日本市場で狙うのが、ゲーミングデバイスのカテゴリーだという。すでに自作パーツ市場においてはブランドを築いているCORSAIR製品。これまで培ったノウハウを生かし、ゲーミングデバイスの市場でも成功する可能性は十分にあるというのが、今回インタビューを終えたあとの感想だ。その勢いは留まる所を知らず。今後もCORSAIRには注目しておかなければならない。
協力:CORSAIR
株式会社リンクスインターナショナル