エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.312

シングルGPU最強を狙った1枚 MSI「R9 290X LIGHTNING」

2014.03.29 更新

文：GDM編集部池西樹

圧倒的な電源出力を誇るオリジナル基板

極冷オーバークロックへの対応を謳う「R9 290X LIGHTNING」では、基板構成にもMSIのこだわりが詰まっている。搭載コンポーネントは、「CopperMOS」や「New Super Ferrite Choke」「Hi-C CAP」など、「ミリタリークラス4コンポーネント」に準拠した高品質部品を贅沢に採用。さらにGPU12フェーズ、メモリ3フェーズの豊富な電源回路により、リファレンスモデルでは難しい大電流の供給を可能にしている。


「ミリタリークラス4コンポーネント」で構成された、12フェーズ+3フェーズの電源回路を搭載。極冷時の超高電圧状態でも安定した出力を可能にする

基板表面に装着された金属製プレート。MOSFETやメモリ部分には熱伝導シートが貼り付けられ、熱を吸収・分散して冷却する

こちらは基板裏面に装着された金属製プレート。表面のプレートとは、都合10本のネジで固定されていた

1フェーズあたり、「CopperMOS」×2、「New Super Ferrite Choke」×1、「Hi-C CAP」×2で構成されたGPU電源回路

3フェーズのメモリ用電源回路は、「CopperMOS」×6、「New Super Ferrite Choke」×3、「Hi-C CAP」×4（表面×2/裏面×2）で構成される	「New Super Ferrite Choke」は完全に密閉され、高負荷時でも不快なコイル鳴きの心配はない

リーク電流を減らし、高効率・低発熱を実現した「CopperMOS」	電解コンデンサは、平均故障間隔10年以上の超長寿命を誇る「Dark Cap」を採用

カードのほぼ中央に実装されるハイエンドGPU Radeon R9 290X。シルク印刷から台湾製であることが確認できる

ビデオメモリは、動作クロックは6,000MHz、容量256MBのSAMSUNG製GDDR5「K4G20325FD-FC03」を16枚実装する

International Rectifier製デジタルPWMコントローラ「IR3567B」	ファンコネクタに合わせて、3色に色分けされた4pin構成のPWMソケット

「V-チェックポイント」では、左からメモリ、GPU、VDDIの電圧をそれぞれ測定できる	基板上には、空冷環境向け「LIGHTNING BIOS」と、各種保護機能を無効化した極冷向け「LN2 BIOS」の切り替えスイッチを搭載

電源コネクタは、8pin×2+6pin×1を搭載。なお6pin×1は補助電源のため、接続しなくても起動することができる