エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.312
2014.03.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像による確認が終わったところで、ここからは「R9 290X LIGHTNING」を実際に動作させ、その実力をチェックしていくことにしよう。なお検証にあたっては、Radeon R9 290Xの定格クロックを再現した状態でもスコアを計測。出荷時のカスタマイズクロックと比較して、そのアドバンテージについても確認をしている。なおテスト環境の詳細は以下の通り。
定格相当のクロックを再現したところ。ブースト設定などは特にないため、高負荷時はコアクロック1,000MHz、メモリクロック5,000MHzで動作する |
空冷向け「LIGHTNING BIOS」を使いオーバークロックに挑戦。コア電圧は+100mvに設定している |
「LIGHTNING」シリーズを標榜する「R9 290X LIGHTNING」の検証ということで、やはりオーバークロック動作を外すわけにはいかない。そこで、まずは謹製ツール「Afterburner 3.0.0」を使い、空冷環境でのチューニングを試してみることにした。なおBIOSには、空冷向け「LIGHTNING BIOS」を選択、コア電圧は+100mVまでの安全圏の設定で行っている。
GPUコア1,200MHzまでは、「3D Mark」以外すべてのベンチマークが完走可能。「3D Mark」でもベンチマークは完走し、スコアにも問題はないが、一部のシーンでノイズが発生する | |
GPUコアを1,170MHzまで下げると、「3D Mark」のノイズが解消。すべてのベンチマークが安定して動作するようになった |
今回の評価機では、コアクロック1,200MHz、メモリクロック6,200MHz(1,550MHz×4)まではベンチマークが完走。ただし、この状態では「3D Mark」テスト中に数箇所ノイズが発生したため、安全性を考慮して今回は断念することに。最終的にコアクロックを1,170MHzまで落としたところ、ノイズの発生が抑えられ安定動作が可能になった。