エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.312
2014.03.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次に人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア キャラクター編”のスコアを確認していこう。品質設定のプリセットは“最高品質”にセット、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
1,280×720ドットでは、いずれの画質設定でも約5%とやや低調な結果。一方、1,920×1,080ドットの高解像度では、「定格相当」と「標準」で約7%、「標準」と「OC」では約11%スコアが向上し、環境がリッチになるほどオーバークロックの恩恵も大きくなる。いずれにせよ、“非常に快適”な動作が保証される“7,000”は楽々クリアしており、より高解像度な環境を視野にいれてもいいだろう。
最後にカプコンのサバイバルホラーアクション「バイオハザード6」にて、ベンチマークテストを締めくくることにしよう。品質設定は“最高品質”に設定し、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類を選択した。
バイオハザード6ベンチマーク |
スコアの傾向は「ファイナルファンタジーXIV」とほぼ同様。高解像度・高負荷な環境になるほどオーバークロックの効果が顕著になる。またここまでの結果を見る限り「R9 290X LIGHTNING」なら、「標準」でも現行ほぼ全てのゲームを高画質・高解像度で楽しむことができる。
過剰とも思える電源フェーズや巨大クーラー「TriFrozr」の採用、豊富なオーバークロック機能など、これまでの「LIGHTNING」シリーズの思想をしっかりと継承した「R9 290X LIGHTNING」。今回の検証では、空冷の簡易オーバークロックながら、コアクロックは1,200MHzに迫る勢いで、その実力の片鱗を垣間見ることができた。「LN2 BIOS」を使い、ピーキーなチューニングを施せば、さらなる高みを目指すことができるはずだ。
高い冷却性能とパフォーマンスを生かし、ハイエンドゲーミングPCにも最適。ただし超重量級のため、設置時の取り扱いには細心の注意を払う必要がある |
さらにこれだけの重装備モデルにもかかわらず、標準運用での消費電力は控えめ。空冷オーバークロックでも常識的なレベルに収められているのは、省電力・高効率な製品を数多く輩出しているMSIならではの設計といえるだろう。検証を進める前までは、一般ユーザーには縁のないモデルと考えていたが、安定性とパフォーマンスを両立させたゲーミングPCにもオススメ。特にMantle API対応ゲームなら間違いなく最強を狙える1枚となるだろう。