エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.313
2014.03.31 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
R9 290X 4G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-D/HDMI/DP TRI-X OC VERSION(UEFI) (型番:SA-R9290X-4GD5R03/11226-00-40G) 実勢売価81,800円前後 製品情報(SAPPHIRE TECHNOLOGY LIMITED) |
Radeon贔屓のゲーマーたちをワクワクさせている、AMDフラッグシップGPU Radeon R9 290X。パフォーマンス面でGeForce系ハイエンドと真っ向から打ち合える実力が人気を呼び、未だに店頭では品薄傾向が続いているという。
そしてRadeon R9 290Xの性格を決定付けたもう1つのファクターが、その常識外れともいえる爆熱仕様だ。リファレンス仕様で高負荷時に90℃を上回るという、近年のAMD系グラフィックスカードでは珍しい“じゃじゃ馬”ぶり。発熱面ではすっかり悪名高いGPUになってしまったが、それだけにメーカーによるオリジナルクーラーモデルに期待が集まった。
R 200シリーズのハイエンドモデルは外装パッケージも一新。ブラックとオレンジのツートーンカラーに、外装骨格を装着した兵士らしきデザインが描かれている。パッケージ寸法はW375×D100×H245mm | |
背面にはATI時代からのマスコットキャラ「RUBY」の姿も。なお、内部には電源変換ケーブルやHDMIケーブル、ドライバCDなどの付属品も一緒に収められている |
そこへ投入された老舗ブランドSAPPHIREの決定版モデルこそ、自慢の高冷却クーラー「TRI-X」を引っさげ登場した「R9 290X 4G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-D/HDMI/DP TRI-X OC VERSION(UEFI)」(以下「R9 290X TRI-X OC」)だ。同社のお家芸ともいえるベイパーチャンバー採用の受熱ベースに巨大なヒートシンク、3連装ファンを実装し、リファレンスとは比べものにならない冷却パフォーマンスと静音性を実現している。
そしてコアクロックが1,040MHz(リファレンス1,000MHz)にチューニングされるとともに、GDDR5 4GBを搭載するビデオメモリも5,200MHz(5,000MHz)へとオーバークロック。“ツルシ”の状態からすでにパフォーマンスが強化されている。「TRI-X」の実力とともに、性能面でもリファレンスとの格の違いを期待したいところだ。