エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.315
2014.04.05 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからは「IW-CF02(901)」の外観からじっくりチェックを開始しよう。一体成型という特性も手伝って、ボディぐるりの縦ラインは実にシンプル。フラットなフロントフェイスは、「IW-CF02(901)」のクールなイメージを強く印象づけている。
PCケースを選ぶポイントとして、内部設計が重要なのは言うまでもないが、フロントパネル(フェイス)も大きな要素のひとつだ。いくら素材がよく機能的でも、趣味の合わない色やデザインの服はどこか収まりが悪いだろう。PCケースも同様、デザイン性も重視したいもの。
「IW-CF02(901)」はアルミニウム素材の質感を生かしたシルバー色。艶を消す事で落ち着いた印象と高級感を醸し出す金属表面加工法「ヘアライン加工」が施されている。通常であれば標準的な装備となるオープンベイは省略され、Mini-ITXのミニタワーならではの思い切った外観は、デザイン上の最大の特徴となっている。
「In Win」ロゴプレート以外はなにも無いフロントパネル。表面には単一方向に旋盤で傷を付け、艶を消す「ヘアライン加工」が施され、高級感を醸し出すだけでなく、指紋などの汚れも付着しにくい |
本体背面は上半分が正方形の通気孔仕様。中央やや下は左右に大きく開口部があり、下半分は電源ユニット搭載スペースが設けられている。また上段部分をよく見ると、4つのハンドスクリューに気が付く。通常であればサイドパネル固定用だが、これは着脱式のリアパネル固定用のもの。その使い方については後ほどじっくり解説しよう。
あちこちに打ち抜かれた穴が目立つ本体背面。一般的なPCケースのような「楽屋裏」的雰囲気はなく、フロントパネル同様に外観を意識したデザインが印象的 | |
4つのハンドスクリューで固定されたリアパネルの一部。「IW-CF02(901)」の特異な設計によるギミックのひとつ |