100mmデュアルファンと2本の銅製ヒートパイプを搭載する「Advanced Twin Frozr IV」

「GAMING Series」の代名詞でもある、オリジナルクーラー「Advanced Twin Frozr IV」は、NVIDIA GeForce GTX 750 Tiに合わせてデザインされたカスタムモデル。ヒートシンク部にはφ8mm×1本とφ6mm×1本の銅製ヒートパイプをダイレクトタッチ式で搭載し、フィンへと熱を素早く移動。これを口径100mmのデュアルファンで冷却することで、静音性と冷却性能を両立させている。

発熱の少ないNVIDIA GeForce GTX 750 Tiに合わせて、カスタマイズされた「Advanced Twin Frozr IV」。ヒートパイプが2本に削減されるなど、ハイエンドモデルに比べると簡素化された印象を受ける
2本の銅製ヒートパイプは、GPUコアにダイレクトタッチ式で実装。接触面はフラットに研磨され、密着度を向上させている
フロント部分のヒートシンクには、φ8mmの極太ヒートパイプが貫通している	リア部分のヒートシンクに貫通しているのは、φ6mmの標準的なヒートパイプ
口径100mmの冷却ファンは、いずれもフィンに角度を設けたプレペラブレードファンを採用する

「ミリタリークラス4コンポーネント」で安定動作を実現

続いて、VGAクーラーを取り外した基板側を確認していこう。「N750Ti TF 2GD5/OC」では、10年を超える長寿命な固体コンデンサや、高効率・低発熱な「Super Ferrite Choke」、低インピーダンスな「Hi-c CAP」など、MIL-STD-810G規格準拠の「ミリタリークラス4コンポーネント」を贅沢に採用。これにより、高負荷が長時間続くゲームプレイでの安定動作を実現している。

思いの外スッキリとした印象の基板構成。GPUの電源回路は基板後部に配置されている
GPUの電源回路は4フェーズ。1フェーズあたり、「Super Ferrite Choke」×1、固体コンデンサ×1、MOSFET×1を搭載する
基板ほぼ中央に配置されたNVIDIA GeForce GTX 750 Ti。シルク印刷にはコア名「GM107」の文字が確認できる
基板前方には、メモリ向けと思われる電源回路を搭載。フェライトコアチョークには熱伝導シートが貼り付けられていた
ビデオメモリは6Gbps駆動のSamsung「K4G41325FC-03」。容量は1枚あたり512MB、4枚実装し合計容量は2GB
デジタルPWMコントローラuPI Semiconductor「uP1608TK」	BIOS（スイッチ1）とUEFI（スイッチ2）を切り替える「Hybrid BIOS」スイッチ
VGAクーラーの電源コネクタは、PWM対応の4pinコネクタ。ユーティリティソフトを使えばファンの回転数も取得できる	HDMI端子には、腐食に強い金メッキ製ガードを搭載
電源回路以外のコンデンサにもすべて固体コンデンサを採用する	補助電源コネクタは非搭載ながら、6pinコネクタの空きパターンが確認できる