エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.316
2014.04.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」の結果を確認していこう。プリセット設定は、DirectX 9のAPIを使う“Basic”と、DirectX 11のAPIを使う“Extreme”の2種類を選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps) |
「Silent」と「OC」を比較すると、AverageFPSは“Basic”で約5%、“Extreme”では約6%の差がつき、ほぼ動作クロック通りの結果。またブレの大きいMinFPSやMaxFPSでも確実にスコアが向上しており、アプリケーションによってはチューニングがかなり効果を発揮することがわかる。
ここからはゲーム系ベンチマークを使用して、実際のゲーミングシーンにおける挙動をチェックしていく。まずはDirectX 11対応の重量級ゲーム「ロストプラネット2ベンチマーク」から。品質設定は「アンチエイリアス」を“MSAA8X”、それ以外を“HIGH”にセットし、最大限の負荷がかかる状態で計測を行った。なお解像度設定は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択している。
ロストプラネット2ベンチマーク(fps) |
1,280×720ドットなら、最高画質でもマルチプレイの合格点である60fpsをクリア。1,920×1,080ドットでも、シングルプレイの快適な指標である30fpsを大きく上回るのはさすがといったところ。多少画質設定を下げれば、フルHD解像度でも十分快適なゲームプレイが期待でき、補助電源不要のミドルレンジとしては満足のいくスコアと言える。
続いて、オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア キャラクター編”のスコアを確認していこう。品質設定のプリセットは“最高品質”にセット、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
1,280×720ドットなら「Silent」でも“非常に快適”とされる“7,000”を楽々クリア。1,920×1,080ドットでも“とても快適”な動作が保証され、最高画質による美しい映像表現でゲームを楽しむことができる。またチューニング効果は最大約3%と、これまでのベンチマークに比べるとやや低調ながら、あとひと伸び欲しい場合には有効な手段となるだろう。