エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.317
2014.04.13 更新
文:GDM編集部 Tawashi
続いて、ハードウェアテッセレーションを駆使した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」の結果を確認していこう。プリセット設定は、DirectX 9のAPIを使う“Basic”と、DirectX 11のAPIを使う“Extreme”の2種類を選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps)(fps) |
DirectX 9ベースの「Basic」では、Average FPSが“42.3FPS”、MaxFPSでは“85.8FPS”を記録するなど、さすがに難なくこなす。一方DirectX 11ベースの「Extreme」はMaxFPSでも20FPSに届かず、シングルプレイの合格点である30FPSにも遠く及ばない結果になった。
ここまでのテスト結果では、ライト~ミドルクラスのゲームタイトルであれば十分プレイ可能という印象。それ以上の重量級ゲームタイトルでは、やはり力不足の感が否めないというのが率直な感想だ。
ここからはゲーム系ベンチを使用し、実際のゲーミングシーンにおける挙動をチェックしておこう。まずは、大型MMO RPG「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」ベンチマークテストの結果から確認しておきたい。テスト条件はグラフィック設定を“標準品質”と“最高品質”にセット。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで計測を行っている。
ドラゴンクエストXベンチマーク |
グラフィック設定“標準品質”では1,280×720ドットで“6,912”(快適)、1,920×1,080ドットでも“5,215”(快適)を計測。さらに“最高品質”では1,920×1,080ドットで“4,573”(普通)とされ、同タイトルならオンボードグラフィックスでも、高画質設定でゲームを楽しむことができる。
続いて正式サービス開始以降、まだまだ大人気のオンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア”のベンチマークテスト。テストでは解像度に1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択。品質設定のプリセットを“最高品質”、“高品質”、“標準品質”(いずれもデスクトップPC)にセットして計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
1,280×720ドットの“標準品質”では「非常に快適」とされる“7,000”を楽々クリア。“最高品質”、“高品質”時にも“4,000”台をキープし「快適」なゲームプレイが可能だ。また、より高解像度の1,920×1,080ドットだが、“最高品質”、“高品質”時で「普通」判定の“2,000”台をなんとかキープ。“標準品質”まで落とせば“5,153”を記録し、「とても快適」なプレイができる。このクラスのタイトルが、環境を選ばずに面倒な設定を行わずとも快適にプレイできるという点は魅力だろう。
お次は、カプコンのサバイバルホラーアクション「バイオハザード6」のベンチマークをテスト。品質設定は“最高品質”に設定し、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類を選択した。
バイオハザード6ベンチマーク |
結果は1,280×720ドットで標準な動作が見込める“3,628”(RANK B)、1,920×1,080ドットでは処理負荷によっては動作が重くなる“2,237”(RANK C)を記録した。従来であれば、別途グラフィックスカードの増設は必須のタイトルだけに、CPU内蔵のグラフィックス機能でそれなりに動作する点は高評価。ここでも「Iris Pro 5200」の実力が発揮されたシーンといえる。