エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.319
2014.04.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
外装周りをチェックした後は、左側「スイングアウトサイドパネル」を取り外し、本体内部構造をすみずみ確認していこう。さすがに大型PCケースだけあって、ゆったりとしたレイアウトが印象的な「Graphite 760T」。マットブラックに塗装された内部にはどんなギミックが隠されているのだろうか。
内部容積が広いPCケースだけあって、期待が集まるのはストレージ収納力だ。ここからは「Graphite 760T」のドライブレイアウトをチェックしていこう。
「Graphite 760T」の内部構造で最大の見せ場となるのは、3.5インチシャドウベイだ。ストレージ搭載可能数は、2.5インチおよび3.5インチ共用シャドウベイが全6台分、そして2.5インチ専用のシャドウベイが4台。2.5インチ需要を考慮した収納力は申し分なく、3.5インチに限っては最大6台というミドルタワーPCケースクラスの設計に留められた。とはいえ、2.5インチSSDとの組み合わせにより、十分かつ自由なストレージ構成を楽しむ事ができる。
なお2.5/3.5インチシャドウベイは一般的なHDDケージタイプ。3台分を2基並列してボトム部にネジ固定させている。
デフォルト状態の3.5インチシャドウベイ。3台分2つのHDDケージはボトム部にネジ固定されていた |
また2.5/3.5インチシャドウベイ(HDDケージ)は着脱に対応。自由にレイアウトを変えることで、多彩なスタイルで使える。使い勝手を優先したフリーレイアウトは、ストレージ搭載能力だけに留まらず、グラフィックスカードの有効スペースを拡大したり、ラジエターのフロントマウントを実現させる等、拡張性を広げる重要な役割を担っている。
なお各ケージに搭載される合計3台分の専用トレイは、弾力性のあるABS樹脂製。3.5インチHDDのマウントには、駆動振動を吸収する役割を兼ねたゴムブッシュに固定されたピンを、HDD側面のネジ穴に差し込み固定。2.5インチSSDは、底面にある4つのネジ穴を使い、ネジ留めする事になる。
右サイドパネル側はマザーボードトレイ背面になるワケだが、ここには4台分の2.5インチシャドウベイが装備されている。スリムな2.5インチSSD(HDD)のサイズを生かした搭載スペースは、そのまま裏配線が可能。設計に無駄がなく、使い勝手もいい。
4個の2.5インチSSD(HDD)専用ブラケットは、マザーボードトレイ背面左に設置。いずれも工具不要で簡単に着脱ができるワンタッチロック式が採用されている | |
ブラケットは2.5インチSSDをツールフリーで装着可能。左右の溝へスライドすればロックが掛かる仕組み |
5.25インチオープンベイは全部で3段。主に光学ドライブの搭載スペースだが、ここにはツールフリーで固定できるロック機能が装備されていた。
光学ドライブ固定はツールフリー。両サイドのネジ穴をロック位置までスライドさせ、レバーを立てれば固定が完了する。リリースはレバーを倒すだけ | |
5.25インチオープンベイ最上段は、開閉式ベゼルを採用。ドライブのベゼルカラーを気にする必要がなく、トレー開閉アクションで、ベゼルも勝手に開閉する |