エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.319
2014.04.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
本稿最後のセッションでは、実際にPCを1台組み込み、気が付いた事などを画像と共に解説していこう。今回の組み込み検証用に揃えた使用機材は以下表にまとめた通り。PCケースがCORSAIR製だけあって、可能な限り同一ブランドの製品をかき集めてみた。取扱アイテムが多岐に亘るだけあって、マザーボードやCPU、グラフィックスカード以外の構成パーツは全てCORSAIR製で揃えることができてしまう。メモリしかなかった時代を知る者にとっては、実に感慨深い。
GIGABYTE「GA-Z87X-OC」 GIGABYTE「8」シリーズのオーバークロックマザーボード。オーバークロッカーによる究極のパフォーマンス追及を可能にし、オーバークロックを最大限楽しむための多数の独自機能を搭載する |
グラフィックスカードを搭載し、その周辺をチェックしてみよう。テストに用意したのはGPUにNVIDIA GeForce GTX 780を搭載するGainward「NE5X780T10FB-1100P」だ。奥行き公称274mmの2スロット占有モデルで、今回はこれをSLI構成でマウントさせている。
装着テストに用意したのは、Gainward「NE5X780T10FB-1100P」。マルチグラフィックス構成だが、内部容積の広い「Graphite 760T」に窮屈感は一切ない |
標準状態で、公称450mmまでの広大なグラフィックスカード有効スペースを有するだけあって、奥行き300mmの「NE5X780T10FB-1100P」は小さく見えるほど。ちなみにHDDケージを前方に2段重ねにしてみたところで、グラフィックスカード有効スペースは実測約330mmは確保できる。ドライブベイレイアウトを変更しても、長尺グラフィックスカードが搭載できるだけの空間はある事が分かった。
SLI構成時でも、後方側HDDケージが下段のグラフィックスカードを邪魔することもない |
フロントトップ部のアクセスポート類に紛れて装備されるのは、「静音」モードと「パフォーマンス」モードの2段階切り替え式ファンコントローラー(Fan Speed Selector)だ。近頃では簡易的なファンコントローラーが搭載されているケースはそう珍しい事ではない。さらにマザーボード側のユーティリティソフトウェア(またはBIOS)にファンコントローラー機能が搭載されている事が多く、ソフトウェアならではの細やかな設定ができる事から、ハードウェアファンコントローラーの存在は薄れつつある。とはいえPCケース側のせっかくの装備品だけに、使わない手はない。組み込み時にしっかり接続しておこう。
ヘッドホン、マイク端子の横に装備される冷却ファンマークがファンコントローラー。「静音」モードと「パフォーマンス」モードの2段階切り替えに対応する | |
フロントトップ部から伸びる4pin(3pin対応)コネクタは4つ。ファンコントローラー機能を利用したい冷却ファンは、このコネクタに接続しておく。またSATA電源コネクタの接続も忘れずに |