エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.320
2014.04.23 更新
文:GDM編集部 Tawashi
「G-Master Z87 M-Star Mini」の特徴をじっくりチェックしてきたが、ここからは評価機を実際に動作させ、各種ベンチマークテストによりパフォーマンスや冷却能力等を検証していく。なお評価機は標準構成のため、これをベースにアップグレードポイントを考えるなど、購入前の参考にしてほしい。
まずは、定番のCGレンダリングソフトである「CINEBEHCN R15」を使いCPUのパフォーマンスからチェックを開始する。
CINEBENCH R15(cb) |
結果を見ると、4コア8スレッドCPU「Core i7-4770」の性能がしっかりと表れた。シングルコアの数値は154、マルチコアの数値は4倍以上の750を記録し、Hyper-Threadingの効果も確認。ゲーム用途以外の様々なシーンにおいても十分なパフォーマンスを発揮してくれそうで、標準搭載のCPUとして文句のない実力の持ち主だ。
お次は定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」による計測を実施する。「G-Master Z87 M-Star Mini」の評価機が搭載するグラフィックスカードは、ゲームでの利用を見据えたGeForce GTX 760搭載のオーバークロック仕様「N760GTX Twin Frozr 4S OC」。よってプリセット設定には、DirectX 11をフル活用した「Fire Strike」をチョイスし、そのポテンシャルをテストしている。
Fire Strike |
総合スコア「3DMark」で“5,698”、グラフィックス性能が問われる「Graphics」でも“6,227”を記録するなど、ミドルクラスのゲームなら難なくこなすことができる期待通りのスコアを計測。現在発売されているゲームタイトルのほとんどは「N760GTX Twin Frozr 4S OC」のままでもプレイ可能だ。なお、CPUの処理能力が問われる「Physics」は10,000オーバーを記録し、ここでもCINEBENCH R15の結果同様、CPUパワーが素直に表れる結果となった。
続いてゲームベンチを使用し、実際のゲーミングシーンにおける挙動をチェックしておこう。まずは大人気のオンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」2期目タイトル“新生エオルゼア”のベンチマークテストだ。テストでは解像度に1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択。品質設定のプリセットを“最高品質”、“高品質”、“標準品質”(いずれもデスクトップPC)にセットして計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(1,280×720ドット) | |
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(1,920×1,080ドット) |
全ての品質設定、および解像度環境においてオール“非常に快適”を満たす7,000を大きく上回っており、数値自体に全く問題はない。実際にプレイするゲーマーにとっては気になる解像度であろう1,920×1,080ドット時の“最高品質”でもスコアは9,844で、ファイナルファンタジーXIVクラスのタイトルであれば快適なゲームライフが約束されている。
もうひとつ、人気のゲームタイトルからカプコンのサバイバルホラーアクション「バイオハザード6」のベンチマーク結果をお届けする。DirectX 9.0cベースで動作するタイトルながら、MSI製グラフィックスカードとのコラボモデルが多いのが特徴だ。品質設定は最高品質(初期設定)で、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットにセットして計測を行った。
バイオハザード6ベンチマーク |
1,280×720ドット時の低解像度はもちろん、1,920×1,080ドットにセットした高解像度設定でのスコアは9,910。RESULTS画面では、ほかに5段階の「ランク」で快適度が表示されるが、もちろん「ランクS」を獲得している。「N760GTX Twin Frozr 4S OC」の単体販売用のパッケージではバンドル版が用意されているだけに、動作については問題ないようだ。