電源ユニットは80PLUS GOLD認証の高効率700Wモデル

ボトムマウントの電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したFSP製700Wモデルを搭載する。主要ケーブルを直結式、その他のケーブルを着脱式とするセミモジュラータイプの電源ながら、モジュラーケーブルはすべて接続済み。現状では余剰になっているものの、増強を考えるユーザーにはありがたい措置といえる。

電力変換効率に優れる80PLUS GOLD認証取得の700Wモデル。セミモジュラータイプの電源で、余剰のモジュラーは増強の際に役に立ってくれそうだ。なお、カスタム項目には1,200Wの大容量モデルもラインナップしている

冷却ソリューションをチェックする

ここでは、ケース内各所にマウントされた冷却ファンやラジエターをチェックしていく。特に新たに増設されたトップファンや、長モノグラフィックスカードに配慮した「可動式フロントファン」は注目だ。

「MASTERPIECE i1440」から天板にエアホールが追加。検証機には、排気を担うCOUGAR製の140mmファンがマウントされていた	GTX 780用ラジエターは背面にマウント。120mmサイズのラジエターが採用されている
搭載するグラフィックスカードに合わせ、ファンの設置箇所を前後にずらすことができる「可動式フロントファン」。ネジ穴の位置から、さらにフロント寄りにマウントする余裕も残されている
	フロントには140mmサイズの吸気ファンを設置、HDDベイをダイレクトに冷却している。フロントフェイスには512個ものエアホールが設けられており、吸気の効率は良好だ

「MASTERPIECE i1440」のケーブルマネジメント

内部構造チェックの締めくくりに、「MASTERPIECE i1440」におけるケーブルマネジメントを確認しておこう。構成に比べてケーブルの多い「MASTERPIECE i1440」だけに、その処理はBTOメーカーにとって腕の見せどころと言える。

	やはり気になるのは、余剰分を含めた電源ユニットのケーブル。やや持て余しそうな量ながらタイラップを巧みに使い、折り返しながら縦のラインでケーブルをまとめている。これならエアフローを阻害する心配はないだろう
CPUの+12V補助電源は、CPUクーラーカットごしに裏面へ通されている	どうしても余ってしまう電源のモジュラーケーブルは、ボトムの空きスペースへ集合。余裕のある筐体のため、こうした“ケーブル溜まり”によるデメリットはほとんどない