エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.323
2014.05.02 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
ヒートシンク全体をニッケルコーティングで仕上げられた「NEMESIS」。見かけ上は全てが同一素材に見えるが、受熱ベース部は銅製だ。CPUと直接触する受熱ベースには、アルミニウムよりも熱伝導率が高い銅が向いているという考えだ。5本のヒートパイプと一体化して見える受熱ベース部は、見た目も美しい。
ヒートパイプと一体化して見える、ニッケルコーティング加工が施された受熱ベース。素材は銅製で、見た目の美しさだけでなく、腐食を防止する | |
受熱ベース部は40×42mm四方。厚さは実測約15mmだった |
一般的ヒートパイプはφ6mmだが、「NEMESIS」では極太φ8mm品を採用する。受熱ベース部には5本のヒートパイプが並べられ、2つのヒートシンクにそれぞれ貫通。CPUと接触する銅製受熱ベースから熱を吸い上げ、ヒートシンク全体に拡散させる「熱移動」の重要な役割を果たしている。
一般的なCPUクーラーとは明らかに違いが分かる、極太φ8mmのヒートパイプ。受熱ベースに5本が並び、CPUの熱を2つのヒートシンクに熱移動させる重要なポジションを任されている | |
アルミニウム製放熱フィン(ヒートシンク)には、1列に貫通。工作精度も申し分なし |
アグレッシブなレッドカラーのフレームが象徴的な冷却ファン。外形寸法はD150×W140×H25mmの異型ファンで、インペラはホワイトカラーの11枚羽仕様だ。
回転数は600~1,000rpmのPWM対応。騒音値は最大23dBAで、風量は最大70.2CFM(1基あたり)、静圧は0.9mm H2O。モーター部分のラベルを確認すると、「AG14025MLSPAA」という型番が確認できる。