エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.324
2014.05.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ZOTAC「ZBOX nano AQ02」(型番:ZBOXNANO-AQ02-J) 市場想定売価4万円後半 製品情報(ZOTAC/株式会社アスク) |
2012年に登場したIntel NUC以降、様々なメーカーから小型ベアボーンキットがリリースされているが、サイズを追求するあまり、拡張性が犠牲になっているモデルが少なくない。一方、今回の主役「ZBOX nano AQ02」は、W127×D127×H45mmの小型・スリムサイズにも関わらず、インターフェイスは、USB3.0×4、USB2.0×2、eSATA×1、7-in-1マルチカードリーダー、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1の充実した構成。さらにギガビットLAN、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、赤外線の4系統のネットワーク機能や、HDMI×1、DisplayPort×1の2系統のグラフィックス出力を搭載し、ノートPCはおろか、標準的なデスクトップPCにも匹敵する高い拡張性を備えている。
初代NUCベアボーンより一回り大きい、127mm角の筐体を採用する「ZBOX nano AQ02」。インターフェイス類は、デスクトップPCに匹敵する充実ぶり |
またプロセッサには、Richland世代のノート向けAPUA8-5545M(4コア/定格1.70GHz/TC時2.70GHz/L2キャッシュ4MB)を採用。TDP19Wの省電力ながら、4コアCPUとSP数384基のRadeon HD 8510Gが統合され、標準的なオフィスアプリケーションだけでなく、マルチメディア再生やライトなゲームにも対応する優れたパフォーマンスを実現している。
厚さ45mmのスリム筐体にも関わらず、9.5mm厚の2.5インチドライブが搭載できる |
その他、メモリスロットはDDR3-SODIMM×1(1,333MHz/最大8GB/シングルチャネル)、ストレージベイは2.5インチシャドウベイ×1で、500GB HDDと4GBメモリが標準装備される完成モデル「Plus」もラインナップ。こちらはOSをインストールするだけで使用できるため、すぐにPCを使用したい場合にオススメだ。
ブラックを基調としたZOTACおなじみのパッケージ。外形寸法は、実測W265×D100×H210mmで、裏面には実寸サイズのインターフェイス画像が記載されている |