エルミタ的一点突破 Vol.31
2014.05.08 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「巽」(型番:SCTTM-1000B) 市場想定売価税抜3,280円(5月2日出荷開始) 製品情報(株式会社サイズ) |
今回検証を進めるサイズ「巽」は、コンパクト設計が特徴のサイドフローCPUクーラー。昨年10月にリリースされた人気モデル「虎徹」の設計思想を受け継いだ、非干渉型「ナロータイプフィン構造」により、周辺コンポーネントへの干渉を抑制。さらに冷却ファンを口径92mmへと変更することで、標準的なサイドフローCPUクーラーに比べ、高さ・奥行とも大幅に小型化されている。
口径92mmファンの採用により、奥行だけでなく高さも大幅に抑えられた「巽」。冷却性能への影響はどの程度あるのか気になるところだ |
またコンパクト化にともなう放熱面積の減少をカバーするため、フィンにはエアフローの損失を最小限に抑え、ファンの風を最も効率良く供給できる「多重エアフロー透過構造」(M.A.P.S:Multiple Airflow Pass-through Structure)を採用。そして肉厚の銅製受熱ベースプレートとφ6mm×3本のヒートパイプを組み合わせ、CPUの発熱を効率良く拡散することで冷却性能を維持している。
エアフローの損失を最小限に抑える「M.A.P.S」を採用することで、ファンの風がフィンの間を効率よく通過する | 以前インタビュー記事でもお伝えした通り、サイズが特にこだわっている受熱ベース部。エントリー向けながら、肉厚の銅製プレートが採用されている |
ちなみにマザーボードへの固定は、組み込み易さと確実な固定に定評のある「ブリッジ式リテンション」で、台座部分はユニバーサル仕様。対応プラットフォームはIntel LGA775/1150/1155/1156/1366/2011、AMD Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+で、現行ほぼすべてをサポートしている。