メモリスロットクリアランスをチェックする

大型CPUクーラー最大の泣き所である、メモリスロットのクリアランスをチェックしておこう。「NH-D15」はヒートシンク下部の一部がカットされており、シングルファンでの運用時は、大型ヒートスプレッダ付ハイエンドメモリが搭載できるように設計されている。

デュアルヒートシンク中央スペースのみに冷却ファンを搭載させた、シングルファン運用時は、大型ヒートスプレッダ付ハイエンドメモリが搭載可能

デュアルヒートシンク中央スペースの140mm口径ファンだけを残したシングルファン状態にしたところ、高さ56mmのCORSAIR「DOMINATOR PLATINUM」シリーズでも余裕をもって搭載する事ができた。Noctuaによると、シングルファン運用時なら高さ64mmまでのメモリが搭載できるとしており、冷却ファン1基分のエアフローとはトレードオフの関係ながら、これまで諦めていたハイエンド系メモリが使えるというワケだ。

シングルファン運用時のメモリスロット上部有効スペースは64mm。「DOMINATOR PLATINUM」シリーズのようなヒートスプレッダ付メモリも利用できる

次にデュアルファン運用時のメモリスロットクリアランスをチェックしてみたい。140mm口径ファン「NF-A15 PWM」を2基搭載させると、さすがにメモリスロット側に大きくはみ出るため、大型ヒートスプレッダ付メモリの使用は諦めざるを得ない。そこでヒートスプレッダ非搭載で高さ30mmの標準的なメモリを用意したところ、4本のメモリスロット全てが使用できた。なおデュアルファン運用時のメモリスロット上部有効スペースは、高さ32mmとされている。

一般的な高さ30mmのヒートスプレッダ非搭載メモリを装着。冷却ファンのフレームをギリギリ（または絶妙に）避けてくれる

メモリスロット上のスペースに、メモリを挿すためのストロークはほぼ無い。よって一度冷却ファンを取り外す必要がある