エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.326
2014.05.14 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
冷却機器でブランドを確立し、近年PCケースのヒットで知られるZALMAN TECH(以下 ZALMAN)から、PCケースの新機軸とも言える意欲作、「ZM-H1」がデビューを果たした。売価5,000円前後のエントリークラスPCケースのイメージが強いZALMANブランドだが、新作は売価約20,000円のフルタワーPCケース。広い内部容積を生かした拡張性の高い設計もさることながら、最大のトピックとなるがトップ部の「AHVクーリングシステム」の存在。冷却にこだわるZALMANのポリシーが新機構に込められている。期待の新製品「ZM-H1」をご紹介しよう。
ZALMAN「ZM-H1」 市場想定売価19,980円前後(2014年5月発売) 製品情報(ZALMAN)(株式会社アスク) |
製品本体を見ていく前に、スペック表による予習を行っておこう。「ZM-H1」は内外装共にブラックに塗装されたフルタワーPCケース。主素材はスチール製で、フロントパネルおよびトップパネルの一部にアルミニウムを採用。副素材として外装およびドライブベイ機構のトレイ部等にプラスチックが採用されている。
フォームファクタは大型PCケースだけあって、E-ATXをはじめATX、MicroATX、Mini-ITXにそれぞれ対応。サイズはそれぞれ幅237mm、奥行き569mm、高さ551mmとなり、サーバークラスの超大型フルタワーというよりも、ミドルハイクラスを狙ったサイズに収められている。
その他ドライブベイレイアウトや冷却ファンの数、トップパネル前寄りに搭載されたフロントアクセスポート類等は、順を追って詳細に解説していくことにしよう。