ZALMANお得意の「VAG Guide」

PCケースの上下に固定されているバーは、ZALMANのPCケースではお馴染みの「VAG Guide」だ。エルミタレビューではこれまで幾度となくご紹介しているこの装備品は、ABS樹脂製の「Guide Clip」と「Guide nut」で構成。その名の通り、グラフィックスカードをサイドから支え、歪みを防止するというものだ。

これまで「MS800 Plus」「Z3 PLUS」で採用されてきたものとは違い、直線ではなくクランク状の「VGA Guide」。素材はABS樹脂製
「Guide Clip」と「Guide nut」はいずれもABS樹脂製。ナットを緩めてガイドをスライド、高さを合わせて使用する	「Guide Clip」は3つ装備され、3-Wayマルチグラフィックス構成にも対応
「VAG Guide」のポジションは3箇所から選択。グラフィックスカードの長さや形状に合わせて移動可能で、上部はネジ固定、下部はツメ固定式

電源ユニット搭載スペース

ボトムマウントの電源ユニット搭載エリア。底面は防塵フィルタが装着された通気口仕様で、設置面にはゴム製のクッションが4箇所装着されている。マニュアルおよびスペック表に記載が無い、120mm口径ファン増設スペースはあるものの、実測で奥行き約350mm程度は確保できる。なお製品サイトを確認すると、電源ユニット搭載スペースは控えめに200mmと記載されている。

広く確保された電源ユニット搭載スペース。120mm口径ファンをマウントした場合、奥行き約230mm程度の電源ユニットがマウントできる

ケーブルマネジメント・裏配線・カットアウト

PCケースの右サイドパネルを取り外し、マザーボードトレイ背面を見ながらケーブルマネジメント機構や、CPUクーラーメンテナンスホール（カットアウト）をまとめてチェックしておこう。

マザーボードトレイ裏面をチェック。合計4基の標準搭載ファンはファンコントローラーに予め接続されているため、構成パーツを組み込む前段階でも多くのケーブルが配線されている
裏配線に必要なスルーホールは、マザーボード側面部タテ2列合計7つ、電源ユニット搭載部ヨコ1つを装備。それぞれケーブルの被膜を保護するゴム製グロメットが装着されている	トップパネルを外すと右角部にもスルーホールを発見。ファンコントローラーやフロントアクセスポートのケーブル類はここからマザーボードトレイ背面に伸びていく
マザーボードトレイとサイドパネル間の空きスペースは、実測約20mm。裏配線を意識した設計のPCケースとしては標準的	CPUクーラーカットアウトの寸法は、実測横約210mm、縦約145mmだった