エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.327
2014.05.17 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
口径120mmの冷却ファンを搭載する「V Semi-Modular」シリーズ |
今回検証する750Wモデルの「V750 Semi-Modular」は、「V Semi-Modular」シリーズの最大出力モデル。内部回路の最適化、および各種コンポーネントを立体的に配置する「3Dサーキット」(立体基盤設計)構造の採用により奥行き140mmのコンパクトサイズながら、+12VはハイエンドGPU搭載グラフィックスカードのゲーミングPC構成に安心して使える1系統 62A出力を実現。100%日本製コンデンサの採用や高効率や安定性に注力。5Vと3.3Vを12VからDC-DCコンバーターで変換し、USB機器などへの安定した出力を可能にしている。
また、元祖・冷却機器メーカーだけあって静音性にもしっかり気を配っており、80PLUS認証を取得した電源ユニットが最も高効率な50%負荷時時は、ファンが600~800rpm程度で回転するよう設計されている。電源ユニット選びのポイントとなるPCが必要とする総出力の1.5倍~2倍となる容量のモデルを選べば高負荷作業時でも低ノイズでの運用が可能だ。
「V Semi-Modular」シリーズは、交流から直流に変換する際の変換効率が最も高効率な負荷50%時まで、ファンを低速で回転するように設計されている |
「V750 Semi-Modular」の各種ケーブルは、ATX 24pin×1、CPU 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×2が直結され、SATA電源×8、4pinペリフェラル×6、FDD×1がモジュラータイプを採用している。また過電流保護(OCP)、低電圧保護(UVP)、DC過電圧保護(OVP)、過負荷保護(OPP)、過温度保護(OTP)、ショート回路保護(SCP)といった保護回路や各種安全認証を取得。MTBFは100,000時間になっている。
「V Semi-Modular」シリーズは、Cooler Master製品でお馴染みのブラックを基調としたパッケージを採用し、本体サイズと同様にパッケージも実寸w275×D197×H110mmと小さくなっている。大柄なパッケージが多い電源ユニットだが、このサイズなら一式購入時でも、あまりかさばらないだろう。
ここからは「V750 Semi-Modular」の付属品や外観をチェックしていこう。