エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.328
2014.05.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ミドルレンジ向けのカードながら、クーラーは基板上すべてを覆う大掛かりな機構を採用。2分割されたヒートシンクを8mm径の極太パイプが貫いている |
SAPPHIRE製グラフィックスカードといえば、代名詞的な存在がベイパーチャンバー採用の高冷却クーラーが挙げられる。「VAPOR-X R9 270X」が搭載する「VAPOR-X」クーラーもその機構を採用するもので、かつてはハイエンド級モデルにその名が冠せられていた。同社製品のラインナップを俯瞰しても、これ以上のクーラーは現行ハイエンドが採用する「TRI-X」のみ。ミドルレンジ向けとしては、まず間違いなく最上級に位置する優れたクーラーだ。
「VAPOR-X R9 270X」は、クーラーとほぼ同サイズのかなり余裕のあるオリジナル基板を採用している。整然と並べられているのは、いずれも高耐久な高品質コンポーネント。通常はほぼ全域を覆う大型クーラーに丸ごと冷却され、低温かつ高効率で動作している。ここでは、基板上に実装されたチップや各種コンポーネントをまとめてチェックしていこう。