エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.329
2014.05.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
今回の主役「GA-E2100N」は、型番からも想像できる通り、KabiniのローエンドモデルE1-2100(2コア/1.00GHz/L2キャッシュ1MB/TDP9W)を搭載するMini-ITXマザーボード。TDP9Wのファンレス仕様ながら、GPUにはSP数128基のRadeon HD 8210を内蔵し、4K(4,096×2,160ドット)の高解像度表示やデュアルディスプレイをサポートする高いグラフィックス性能を実現した。
CPUやメモリ向け電源回路には高効率・低発熱な低RDS(On)MOSFETを搭載 | 「GA-E2100N」は設計から製造まですべて台湾で行うことで、製品ごとの個体差を減らし、安定した品質を実現している |
また同社の独自規格「Ultra Durable(TM) 4 Plus」に準拠する高品質設計も特徴。電源回路には効率が高く、発熱の少ない低RDS(On)MOSFETを搭載し、安定動作を実現。さらに寿命50,000時間の固体コンデンサ、防湿性に優れるPCB、防電断・防静電にこだわったICチップ、UEFI ROMを2重化した「UEFI DualBIOS(TM)」など、高品質コンポーネントを採用することで耐久性を高めている。
ブラックを基調にしたコンパクトなパッケージ。右上には台湾工場製であることを証明する「安心の台湾製造」ステッカーが貼り付けられていた | |
製品の特徴が記載されているパッケージ裏面。購入する際には必ず一読しておこう | 付属品は、ドライバCD、SATAケーブル×2、バックパネル、マニュアル類のみのシンプルな構成 |
主なスペックは、メモリスロットがDDR3-1333MHz×2(最大32GB)、SATAポートはSATA3.0(6Gbps)×2で、拡張スロットはPCI×1。出力インターフェイスは、HDMI×1、D-Sub×1の2系統を備え、リアインターフェイスは、USB3.0×2、USB2.0×4、シリアルポート×1、パラレルポート×1、音声入出力端子×3、ギガビットLAN×1、PS/2×1を搭載する。
「CPU-Z 1.69.2」の結果。CPUクロックは負荷に合わせて800~1,000MHzの間で可変 | |
「GPU-Z 0.7.8」の結果。一部おかしい値もあるが、内蔵されるGPUはSP数128基のRadeon HD 8210、動作クロックは300MHz |
続いて、マニュアルに記載されているブロックダイアグラムから「GA-E2100N」の構成を読み解いていくことにしよう。
マニュアルに記載されている「GA-E2100N」のブロックダイアグラム図 |
E1-2100にはチップセットの機能が内蔵されるため、別チップで実装されているのはI/Oコントローラ、PCI-Express-PCIブリッジチップ、ギガビットLAN、オーディオコーデックのみ。インターフェイス類は、シリアル・パラレルポートを除けばすべてAPU内蔵のものが使用されている。